『Driver's High』ファンの間で歌詞の解釈が話題！刹那的な歌詞を徹底解剖♪

確かに「車を彼女に例えた」と言われてみると、しっくりくる気もします。

恋の導火線に火をつけてあげる、という意味にも捉えられますね。

曲の開始は、車のエンジン音から入りますので、「これから走り出すぜ！」という感じがありますし、そのあたりは「特攻隊」にも通じるでしょう。

歌詞作りの際のモチーフは不明ですが、MVの映像から見ると、銀行強盗という大きな犯罪を成功させて逃げ出す時の興奮と、立ちはだかるパトカーや警察官をイメージさせますね。

しかしまだ発砲はされていませんので、「ミサイルの雨」という歌詞から「特攻隊」のイメージがまた大きくなります。

「アドレナリン」という言葉はよく耳にすると思いますが、簡単に説明すると、興奮した時に分泌されるホルモンのことです。

これによって、自分の持っている可能性を最大限にまで引き出したり、時には限界を超えるパフォーマンスを発揮できることもあります。

つまり、彼らはその時、大変な興奮状態にあったのでしょう。

車よりも先に、自分の方がオーバーヒート（熱暴走）して爆発してしまうかも、というくらいに熱狂していて、そのまま灰になっても笑っているのではないかというほどに楽しんでいる様子が伺えます。

「もうどうにでもなれ！」という気持ちが、かえってポジティブな方に向かったのでしょうね。

いったん曲のテンポが落ちる部分ですが、また徐々に上がっていきます。

ここでは、「お気に入りの服」が「軍服」とよく言われているようです。

そう考えると、またさらにどんどんリアルに感じてきますよ。

大気圏を突破する銀の翼──これは多くのファンが「戦闘機」だと見ています。

また、タイトルにもなっている『Driver's High』というのは、マラソンランナーが長時間走っていることで分泌される、脳内麻薬の作用で気分が高揚してくる「ランナーズ・ハイ」という状態や、登山をする人の興奮状態が極限まで達すると恐怖感が麻痺してしまうという「クライマーズ・ハイ」のようなものではないかという考え方が多く支持されているようです。

ラストの歌詞です。

『Driver's High』が本当に何らかの興奮状態であるのなら、特攻すること、つまり「死に向かうこと」への恐怖すらも麻痺して気持ちが高揚していると捉えられます。

ならば、自分がもう死んでしまうとわかっていながらも「来世でまた会おう」と約束を投げかけることもできるのでしょう。

そうでなければ最後に「Yeah!」なんて陽気に言えるはずがありません。

短時間でものすごい密度に圧縮された興奮の方が、ダラダラと続く長くつまらない人生よりも、よほど刺激的で刹那的な楽しさや幸福感をもたらしているのかも知れませんね。

そんなふうに見ていくと、「特攻隊」の歌であるとか、「自ら死へ向かう」歌であるというふうに解釈されるのも頷けます。

MVでは戦闘機ではなく、古いアメ車で暴走しながらパトカーとのカーチェイスを楽しんだ挙句に、最後は崖から飛び出してしまいますが、なんだかそのまま「鋼の翼」が生えてきて、「気圏を突破」してしまうような気さえしませんか？

そう考えると、あながち「刹那的で辛い歌」ではなくなるかも知れません。

だっていずれにしろ、来世でまた会えるのですから。