ユーミンの愛称で知られる松任谷由実さんは、J-POP界きっての押しも押されもせぬシンガーソングライターです。ヒット曲は数知れず、カヴァーされた曲も数知れず、提供曲も数知れず、なユーミンの曲の中で、今回は「青春のリグレット」にスポットを当てます。胸を締め付ける歌詞とは?一体どんな情景描写がされているのでしょうか?
「青春のリグレット」とは?
オリジナルは麗美さんバージョン
ユーミン作詞・作曲による「
青春のリグレット」は、
麗美さんのシングル曲として1984年
5月
21日に発売されました。
ユーミンが歌ったのは麗美さんの
シングルが発売された後、
セルフカヴァーとして自身の
アルバム『DA・DI・DA』(1985年11月30日発売)の中でです。(
8曲目収録)
麗美さんは松任谷正隆・
松任谷由実夫妻の秘蔵っ子として
1984年
1月
1日にデビューをした沖縄出身の女性です。
デビューから
1年足らずで
3枚の
アルバムをリリースした後に松任谷夫妻の下を離れ単身アメリカへ。
全曲英詩で構成された
アルバム『
SMOOTH TALK』からの
シングルカット曲「
SPEED OF LIGHT」がビルボード誌の
ダンスチャートや全米
ダンスセールチャートの両方で
20位圏内に見事チャートインをしました。
1993年頃からはサウンドトラックやCM音楽などの制作に重きをおいて活動を開始。
直近では2015年9月21日放送の「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」
実写ドラマのサウンドトラックを手がけています。
アルバム『DA・DI・DA』にてセルフカバー
アルバム収録のみでも広く知られているユーミンバージョン
麗美バージョンとユーミンバージョンではテンポが異なり、ユーミンの場合はオリジナルよりも少しテンポが早くなっています。
ユーミンバージョンは、1995年公開の
映画『キャンプで逢いましょう』の劇中歌として起用されました。
1998年には
TBS系旅番組『人・旅わくわく』のエンディングテーマとして約半年間ほど、毎週土曜日の朝にテレビから流れていました。
Acid Black Cherry がカヴァー
このカップリングは"Recreation Track"と命名されており、名曲にはリスペクトの念を、聴いてくれる人たちには楽しんで欲しいという思いを込めて、yasuさんは歌われているそうです。
Acid Black Cherryの「青春のリグレット」は、カヴァーアルバム『Recreation 4』(2017年1月25日発売)でも聴くことができます。
Acid Black Cherry「黒猫~Adult Black Cat~」/yasuコメント
Acid Black Cherry / 1月25日発売「Recreation 4」SPOT映像
胸を締め付ける切ない歌詞をチェック!
短い歌詞の中に広がるユーミンワールド
松任谷由実 - 青春のリグレット(from「日本の恋と、ユーミンと。」)
「青春のリグレット」の歌詞に関しては、インターネット上では様々な意見が述べられています。
共通して書かれてあるのは、”私を許さないで 憎んでも覚えてて”の一節について。
インパクトがありますよね。
許さなくても憎んでもいいから自分のことを覚えていて欲しいとは、一体どれほどの思いなのでしょうか?
歌のラストに答えがあります。
”だってせいいっぱい愛した あなたを愛した”
最後の最後で登場するこの一節にキュンッて、してしまいました。
それでは「青春のリグレット」の歌詞について最初から順を追って見ていきましょう。
笑って話せるね
そのうちにって握手した
彼のシャツの色が
まぎれた人混み
バスは煙り残し
小さく咳こんだら
目の前が滲んだ黄昏
出典:
https://twitter.com/snowdance_11/status/808319558972936192
「笑って話せるね そのうちに」が、サヨナラした彼との最後の会話と思われます。
最後に握手を交わして彼の後ろ姿を見送る女性。
”目の前が滲んだ黄昏”の一節で、自分の涙に初めて気づいたのではないでしょうか。
それまでは、人混みに紛れていく彼の後ろ姿を追うことに集中しすぎていたから。
好きでたまらなかった彼の遠くなる後ろ姿をどんな思いで見送ったのか想像に難くないですね。
あなたが本気で見た夢を
はぐらかしたのが苦しいの
出典:
https://twitter.com/twoas_bot/status/920250140195143680
”あなたが本気で見た夢”とは、彼女との未来なのではないでしょうか。
おそらく結婚を考えた真剣な話。
それをはぐらかすしかなかった自分。
愛する人の話をはぐらかさないといけない理由を考えると苦しくなるのでした。
なぜなら、彼ではない他の人と結婚しないといけないから。