映画「容疑者Xの献身」の主題歌「最愛」

視聴率20%を超える大人気ドラマ「ガリレオ」の主題歌のために結成された、柴崎コウと福山雅治のコラボレーション・ユニットでKOH+。
ドラマのテーマソング「KISSして」が大ヒットし、その後の劇場版「容疑者Xの献身」の主題歌「最愛」は雰囲気をガラッと変えて登場しました。
ドラマではポップで痛快に謎を解く雰囲気とは違い、重い内容となっていた劇場版の雰囲気を壊さない哀愁のある、優しく包むような楽曲となっていました。
「容疑者Xの献身」のために書き下ろされた歌詞は、堤真一演じる石神哲哉の心境を綴っています。
「最愛」は鎮魂歌
福山雅治は「最愛」のイメージとしてはレクイエム(鎮魂歌)としており、コウちゃんに歌って欲しかったと語っています。
柴咲コウも「最愛」はバラード調なのでうまく歌わなければとドキドキだったそうです。
そんな緊張を思わせない、優しく包むようなそれでいてどこか悲しげを感じる楽曲でした。
10作目アルバム「残響」に収録
劇場版「容疑者Xの献身」ではKOH+で歌われていますが、福山雅治バージョンは10作目オリジナル・アルバム「残響」に収録されています。
2009年6月30日に発売され、7月度月間オリコン1位を獲得しました。
原作「容疑者Xの献身」とは
「容疑者Xの献身」は東野圭吾の推理小説。
ガリレオシリーズの第3弾で、2008年8月に文集文庫より文庫化されました。
本格ミステリ大賞、直木三十五賞など賞を獲得し、最終的に5冠を獲得し、ガリレオシリーズがドラマ化し、さらに映画化するとさらに注目を浴びました。
そのストーリーですが、花岡靖子は娘・美里とアパートで2人暮らしをしていた。だがそこへ元夫がしつこく押しかけていた。美里は大げんかの末、殺してしまう。そこで隣に住んでいた天才数学者・石神拓哉が異変に気付く。彼は自らの論理的思考によって母子に救いの手を差し伸べた。
捜査を担当することになった刑事・草薙は花岡母子のアリバイが怪しいながらも崩れず、そこで友人の天才物理学者・湯川に相談を持ちかける。
湯川は花岡母子の隣に住む隣人が、大学時代の友人だった石神と知り、事件の解明に乗り出していく。石神が花岡を助けた理由や、驚愕なトリックが明らかになる。
石神の想いが「最愛」にも込められて書き下ろされています。
「ガリレオ」で音楽ユニット結成「KOH+」
KOH+は月9ドラマ「ガリレオ」のテーマソング制作のために結成されたコラボレーション・ユニットです。
柴咲コウがボーカル、福山雅治がギター、バック・ボーカルで、ガリレオファンだけではなく、2人が絶妙にかもし出している素敵なオーラに多くのファンが魅了されました。
ガリレオシリーズのドラマ化では、柴咲コウが女刑事・内海薫役、福山雅治が天才物理学者・湯川役で出演し、テーマ曲でもタッグを組んでいることで話題となりました。
ドラマ「ガリレオ」のテーマソング「KISSして」は2007年11月21日に発売。
劇場版「容疑者Xの献身」のテーマソング「最愛」は2008年10月1日に発売。
配信シングルでは、「恋の魔力」が2013年5月29日に配信されています。
「ガリレオ」のためだけのユニットなので期間限定でしたが、もっと続けて欲しいなと思ったファンは多くいたんじゃないんでしょうか。
福山雅治の「最愛」の歌詞の意味とは
「最愛」は堤真一さんが演じる石神へのレクイエムのつもりで作詞・作曲され、報われない石神の想いや、どれだけ花岡靖子を大切に思ったかが切なく綴られています。
楽曲の内容をイメージしながら、改めて聴いてみると今までと違う印象になるかもしれません。
歌詞に込められた想いや意味についてご紹介します。