「ビバップ」パートの繰り返しに続く部分では、「ジャム」とタイトルっぽい英語詞が特徴的。

まずジャムはパンに塗るいちごジャム……という意味ではなく、音楽用語の即興演奏でしょう。

さらにタイトルっぽい英語詞には「ダーク」つまり暗闇という意味の言葉が含まれています。

ゴキゲンなサウンドには似合わない暗いイメージの話なのでしょうか。和訳を確認しましょう。

和訳【2】

道ばたで突然でっかい音鳴らしちゃっても大丈夫
君の夢の中に入っていく事だってできる
暗闇の中で震えてる君もきっと助けてくれる

出典: Kids in the dark/作詞:NAOHIKO MORITA 作曲:NAOHIKO MORITA

ジャムセッションという言葉もありますが、ここでは幅広く音楽を鳴らすことをジャムと表現。

騒音問題があるのでどこでも大きな音を鳴らせるとは限りませんが大丈夫な場合もあるでしょう。

さらに夢の中で音楽を聴くこともできると考えると、何だかロマンチックな話ですね。

タイムスリップできたり、夢の中に入り込めたり、とにかく音楽ってすごい!という話。

タイトルを直訳すると「暗闇の中の子供」ですが、こちらも幅広い意味に受け取れるでしょう。

とくに幼児に限らず、暗い気分になっている人を音楽で満たしたい……くらいのニュアンスです。

「choke」は「息がつまる、ふさぐ」というより、「いっぱいにする、満たす」と解釈できます。

ゴキゲンな音楽は楽しい気分をさらに盛り上げるためだけでなく、気分転換にもなるということ。

悲しい気分のときに暗い音楽を聴いて号泣……というストレス解消法もあるかもしれません。

ところがTENDOUJIはその逆!

能天気にノリノリ……ではなく暗い気分の助けにもなる音楽だったわけです。

う~ん、深い!と感心させられます。

音楽は炎?熱い音楽愛

歌詞【3】

But caught in to the fire Baby
Wanna wanna wanna gimmick shows
All of magic song is kidding now

出典: Kids in the dark/作詞:NAOHIKO MORITA 作曲:NAOHIKO MORITA

ファルセットの高音ボイスが印象的なパートです。印象的な英語は「ファイヤー」でしょうか。

「gimmick」「magic」「kidding」で韻を踏んでいるところも芸が細かいですね。

和訳【3】

僕たちは今、燃え盛る炎の中にいる
楽しい事が起こる予感に心がうずいている
大好きな曲達はたぶん昔から子供だましみたいなもので
今日も僕らの事をあざ笑うかのように魅了してくる

出典: Kids in the dark/作詞:NAOHIKO MORITA 作曲:NAOHIKO MORITA

音楽を聴くことは「炎の中にいる」ようなもの……という表現が熱いです。

「子供だまし」は少々毒のある言葉ですが、若い世代のほうが音楽に夢中になりやすいと解釈。

子供の頃に音楽にハマると、大人になっても聴き続ける可能性が高い……という意味でしょう。

音楽で悩み解消!

歌詞【4】

So all the traffic should let it be
And didn't take it that's everything
Washing your head, nothing to be
Backing in your bed oh yeah kids in the dark

出典: Kids in the dark/作詞:NAOHIKO MORITA 作曲:NAOHIKO MORITA

早口言葉のように畳みかけた果てに、タイトルの「キッズ~」につながるところがお見事!

どのような意味なのでしょうか。

和訳【4】

ごちゃごちゃした事はもう全部忘れてしまおう
もう必要なものすべてが揃っている
頭の中を空っぽにして、ゼロになって
ベッドにもぐり込め
きっとそこに世界が広がっている

出典: Kids in the dark/作詞:NAOHIKO MORITA 作曲:NAOHIKO MORITA

音楽は暗い気分の助けになり、夢の中に入り込むこともできる!という話の続きです。

ゴキゲンな音楽を聴くと、アレコレ悩んでいたのがウソみたいに、気分が晴れることがあります。

とくにTENDOUJIの「Kids in the dark」はリフレッシュにぴったり!と言えるでしょう。

悩みのループにハマって徹夜するより、ゴキゲンなナンバーを聴いてサクッと眠るほうが良さげ。

そうすると悪夢を見てうなされることもなく、夢の中でも最高の音楽と出会えそうです。

TENDOUJIの奏でる音楽が、まさにややこしいアレコレを忘れさせてくれるというわけですね。