また、その次に続く2行目は、再びメリオダス視点である可能性があります。
守るではなく、あえて護るという字を使っていることが印象的です。
「護る」には、物理攻撃的な害から庇うというような意味合いがあるそうです。
メリオダスの「護りたい者」といえば、もちろんエリザベスのことでしょう。
さらに終わらせたい物とは、おそらく魔神族との因縁めいた繋がりではないでしょうか。
メリオダスは強い力を持った魔神族ですが、その強い力をあまり良く思っていないようです。
魔神族との因縁が解ければ、エリザベスと穏やかに生きていくことができるようになるかもしれませんね。
仲間と一緒に希望を信じる
七つの意思が一つになって 暗闇を照らせるなら
出典: Regeneration/作詞:KOUTAPAI 作曲:Saku
暗いところが照らされれば、そこに生まれるのは光です。
7人の仲間たちが協力し合うことで、明るい未来が開けるかもしれません。
ここで、この行の歌詞は語尾が「なら」で終わっています。
この言葉の使い方からは、2つの解釈ができるのではないでしょうか。
1つ目の解釈は、仮定。「もしも~ならば」というような使い方です。
そして2つ目の解釈は願望です。
「~ならいいな」という意味が込められているのでは、という見方です。
どちらの意味で受け取るとしても、困難な中でも希望を失わないような、力強いイメージを受けますね。
数字の7に込められたメッセージ
この曲が「七つの大罪」のEDであることから、ここまでストーリーに沿った解釈をしてきました。
しかし、サビの歌詞に現れる「7」という数字には、もう1つ意味があるのです。
その意味とは、本質を見抜く、正しい道を歩くということ。
7という数字は「ラッキーセブン」と言われたり、某アニメで集める玉が7つだったり……。
何かと深い意味と結び付けられることの多い数字と言えるかもしれません。
数字そのものにも上のような意味のある、力強い数字です。
「七つの大罪」にとらわれないメッセージも込められているかもしれません。
転生で世界が繰り返す?
この世界が何度 繰り返しても 信じて
Regeneration
出典: Regeneration/作詞:KOUTAPAI 作曲:Saku
七つの大罪は、作品の世界観として、俗にいう「ループもの」ではありません。
しかし私たちにも起こりうることですが、「繰り返している」と感じられる瞬間が時々起こるものです。
デジャヴですね。
エリザベスは記憶を失って生まれ、そのたびに理由も分からずメリオダスと恋に落ちます。
それはさながら、世界が繰り返しているように感じられるのではないでしょうか?
エリザベスは本当の記憶を取り戻すと死んでしまう運命を背負っていますが、それでも「再生」を信じ続ける。
そんな願いにも似た気配が感じ取れると思います。
2番はエリザベス視点?
涙が枯れる前に再来する悲劇
無力を嘆く事も許されはしなかった
出典: Regeneration/作詞:KOUTAPAI 作曲:Saku
前述の通り、エリザベスは生まれ変わるたびにメリオダスと恋に落ちます。
しかし、他の種族と比べると、人間の一生など短いものです。
しかもエリザベスは記憶を取り戻すたびに死んでしまいます。
せっかく恋人と「再会」できても、すぐに別れなければならない。
それはどんなに辛いことでしょうか。
涙が枯れるほどの悲しみとは、繰り返す出会いと別れのことを表現した言葉なのかもしれません。
さらに、エリザベスがこの悲しい転生を繰り返すのは呪いのせいです。
しかし、この呪いは自分で解くことができません。
呪いの前ではエリザベスは無力であり、メリオダスが呪いを解いてくれるのを待つしかないのです。
前世の記憶で恋に落ちる
また気付かない内に気持ちが揺さ振られて行く(感覚も意識も)
暗闇に包まれた真実を取り戻して
瞳に映る全てを守り抜く
出典: Regeneration/作詞:KOUTAPAI 作曲:Saku
好きな人ができると、心が揺れ動きます。
エリザベスが恋心を抱いた表現ととれるかもしれません。
しかし、前世の記憶を取り戻すまでは、なぜメリオダスのことを好きになるのか分からないのでしょう。
恋心の理由こそが、取り戻すべき真実なのではないでしょうか。
さらにエリザベスの右目には、「女神族」と呼ばれる種族の印が浮かび上がっているのだとか。
「瞳に映る」と歌われると、どうしてもそのことを思い出してしまいます。
ここの「守る」は、「護る」という字ではないところも着目すべき点かもしれません。
この「守る」という字には、大切なものが奪われないようにするという意味合いがあるのだそう。
メリオダスは物理的な攻撃からの防御。
エリザベスは、メリオダスや仲間の精神的な防御を考えているのでしょうか?