声優としての活躍は揺るぎないものとなっていても、音楽ではここがスタートラインです。

願いが叶ったというゴールではないことをstartという単語で強く訴えます。

その後の英語の歌詞には「まだまだ続くこの先の道」というフレーズもありますね。

ここで終わりではないことを自分だけではなく周りの人たちも思っているのでしょう。

自分の願いを込めて描く「翼」で果てしなく続く道のりを飛び続けます。

明日のその先にある終わりの見えない筋書きを作るのは自分自身。

デビューのうれしさには浮かれない、仲村宗悟さんの地に足の着いた決意が感じられます。

僕と君で作る地図

仲村宗悟【Here comes The SUN】歌詞の意味を解説!未来に何を描く?一緒に羽ばたこう!の画像

We still have a long long way to go
消えないその鼓動はkeep trying and to story
重なるハーモニー
誰のものでもない未来図は君と綴っていく

出典: Here comes The SUN/作詞:ChouCho 作曲:ChouCho

長く続く道。そこをただ歩くだけではありません。

止めないのはtry、挑戦です。常に新しいことに挑み続けます。

「ハーモニー」は高ぶる気持ちを表す心臓の音と失敗を恐れないメンタルで出来ているのでしょう。

その響きは僕だけに聞こえているのではなく君にも聞こえているはずです。

ここでも君という言葉を心に残るように使っていますね。

デビューを一緒に喜び、真っ先に楽曲を聴いてくれた君。

仲村宗悟さんにとって大切な存在の君はここでも1人の君ではありません。

1人1人にデビュー曲を届けて、その後に続く世界も共に作っていきたい。

思い描く「未来」は1人では作れないから、皆の応援が欲しいと素直に願っているのでしょう。

いつも声援を送ってくれるファンへの感謝もここに記されていますね。

CDデビューまでの心の葛藤が

もちろんうれしかったCDデビュー。

皆の応援でアーティストとして活躍することにも自信が生まれます。

希望に満ちた心の中でこれまでの平坦ではなかった道のりを思い出しました。

過去はこの先へ進むためのエネルギーにもなるはずです。

悩みの中で迷ったことも

大切なものはループする毎日の中にあって
喧騒に混じり合い 見失いそうになる

出典: Here comes The SUN/作詞:ChouCho 作曲:ChouCho

「ループ」は繰り返しを意味します。毎日毎日同じことを繰り返す日々。

オーディションや小さな仕事しかもらえない日々が続いたことを表しているのでしょう。

時にはそれが面倒で飽きてしまうことがあったのかも。

でも現実的には繰り返さなければ仕事がもらえない。

小さな実績を積み上げないと大きな仕事にはつながりません。

受け入れなければいけないと思いつつ繰り返す毎日に反発をしたい時もあったはずです。

「喧騒」は周囲が騒がしいこと。

ここでは自分の仕事に対して色々な意見を言ってくれる人たちを意味しているのでしょう。

様々な方向からアドバイスをもらってもどれを選んで良いのか分からない

自分が本当にやりたいことが見えなくなることもあったのでしょう。

それでも夢を叶えることができたのは…この後の歌詞につながります。

その先を照らすものは

仲村宗悟【Here comes The SUN】歌詞の意味を解説!未来に何を描く?一緒に羽ばたこう!の画像

踠いてぶつかって
がむしゃらでもいい 進んでみよう
どんな暗い世界も君と歌えばきっと輝く

出典: Here comes The SUN/作詞:ChouCho 作曲:ChouCho

「踠く」はあがくと読みますが、この迷いの中にある心をシンプルに表す漢字。

意味無く手も足もバタバタと動かして悪い状況を打開しようとすることを意味します。

自分が望んでいることとは違ってしまっても、その場で立ち止まることは無かったのでしょう。

願いを叶えるためには無我夢中で周りを確認しないで前に進んだこともあったのかもしれません。

それでも自分がしたいことを貫くために必要なのはくじけない自分だったのです。

君と歌う「歌」はもちろんデビュー曲。

タイトルにある太陽は夜が終われば朝の輝きをすべての人に与えてくれます。

君だけに届けたい言葉

仲村宗悟【Here comes The SUN】歌詞の意味を解説!未来に何を描く?一緒に羽ばたこう!の画像

ずっと眠っていた夢が そっと目覚めたのは
いつだって君が信じ続けてくれたから

出典: Here comes The SUN/作詞:ChouCho 作曲:ChouCho

前向きに未来を目指す歌詞から少しトーンを落とした言葉で綴られています。

長く心に秘めていた夢、そして目覚めるは「デビュー」を指すのでしょう。

その前には「そっと」という静かなニュアンスを持つ言葉があります。

華々しいデビューとはかけ離れた言葉にも思えますね。

でも仲村宗悟さんはデビューへの思いをこの言葉を付けて伝えたかったのでしょう。

「いつか・きっとそして必ず」と決意を静かに変化させて手にしたデビューだから。

大きな声で訴えるのでは無く、心の中だけで願っていました。

それが可能だったのは、ここまで信じて待っていた君がいてくれたおかげです。

待ち続けた君もデビューが決まるまでの心の中を知っているのでしょう。

応援してくれるファンすべてが君という大切な存在です。

距離も時間も飛び越えて