全員レザージャケットを着用しています。

現在でもファッションのアイテムとしては生き残っていますね。

しかし全身レザーで固めるとなるとやはり懐かしい。

かつてのビーイング系アーティストがレザーファッションを好んだところが原因だと思います。

【Q'ulle/EMOTION】MVテーマは90年代J-ROCK!どこか懐かしさを感じるMVを解説!の画像

しかも鋲(びょう)が打ってあったり、ヒラヒラがついていたりが素敵です。

鋲が袖一面に打ってあるのを見て「ロックだ!」と思う人は、今はあんまりいないのではないでしょうか。

こちらは日本人アーティストよりも海外アーティストの方がイメージが強いかもしれません。

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ヒラヒラについては「錦野旦」「手島いさむ(ユニコーン)」「島紀史(コンチェルトムーン)」などが愛用しています。

当時はとにかくインパクト勝負!のようなところがありました。

MVを見てるとやっぱり可愛いかもという印象を受けますね。

「エルビス・プレスリー」や「フレディ・マーキュリー(クイーン)」もステージでヒラヒラさせていたと思います。

上の写真は「オジーオズボーン」ですが、ヒラヒラの出どころの一つとしてあげておきます。

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余談になりますが、なぜかギタリストにはヒラヒラファンが多いのです。

ギター弾きにくいはずなのに、です。

おそらく元をただすと「リッチー・ブラックモア(ディープパープル)」の影響でしょう。

この人の影響で数々の名ギタリスト達が、ステージでヒラヒラを披露しています。

MV解説まとめ

背景の設定からファション、小物類に至るまでかなり90年代テイストが盛り込まれています。

懐かしいと同時にそれは、新しさも感じさせます。

90年代はもう20年以上前です。

当たり前のことですが、当時と同じことをやるアーティストは少ないですね。

90年代を生きてきたアーティストを今見ても、懐かしいとは感じません。

当時の音源を聞けば懐かしいのですが。

だからこそ、現代のアーティストが90年代風の音楽やMVに挑戦するところに意味があるのではないでしょうか。

サウンド的にも90年代J-ROCK!

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今度はサウンドから懐かしさを分析していきます。

まずはイントロのギターパートがメロディアスですね。

シンプルなビートにギターでメロディーを乗せる手法は、90年代J-ROCKでも多く見られます。

現代でも王道的なアプローチといえそうですが、それだけではありません。

音を作る段階でどの楽器もエフェクトをあまり使っていないのです。

楽器市場は音楽シーンに合わせて様々なエフェクトを送り出しました。

それにより、王道なロックバンドといえども様々なエフェクトを使用しています。

それを潔く取り払ってシンプルな音に仕上げているのがニクイですね!

もっとも彼らのコンセプトでもある「エモーショナルなロックサウンド」に準じた結果ともいえそうです。

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重いマーシャル運んでた腰の痛みまだ
覚えてるの

出典: Plesure'91~人生の快楽~/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘

また、使用ギターがレスポール、アンプがマーシャルというのも懐かしいものです。

レスポールはギブソン社の主力商品で、フェンダー社と当時人気を二分する存在でした。

そして、ロックでギターアンプといえばマーシャルというぐらいの存在です。

ですから、この組み合わせは王道中の王道なので現代でも珍しいものではありません。

しかし、アンプがヒューズ&ケトナーだったら雰囲気が現代的になってしまいそうです。

引用の歌詞は「B'z」のものですが、ライブハウスにマーシャルを運ぶのが大変だったと伝えていますね。

80年代後半からバンドブームが始まりましたので、当時は共感した若者が多かったはずです。

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途中からラップが入るのもいい感じです。

やはり今でこそ珍しくはないと思いますが、90年代当時はラップはまだ一般的ではありませんでした。

まして、ラップだけの曲はあまりなかったのですね。

そして曲の途中にラップを挿入するアーティストがではじめて、徐々にヒットを飛ばします。

当時は、カラオケでラップの部分を歌えるのがちょっとしたステイタスだったのです。

歌詞の解説!

キーワードはやはり90年代

サヨナラ言わなきゃいけないでしょ
ねえ違うの?
アタシのホントを知るつもりなの?
イラナイから

出典: EMOTION/作詞:Kanata Okajima 作曲:Naoki Itai(MUSIC FOR MUSIC)