【涙のふたり/little voice（黒猫チェルシー）】「まれ」出演バンドのデビュー曲！歌詞解説

「涙のふたり」には物語全体を通した恋する気持ちが表現されています。

土屋太鳳さん演じる“まれ”と山崎賢人さん演じる“圭太”はお互いに好意がありながらも何回もすれ違いました。

楽曲前半の一人称は“ぼく”になっています。

つまりこの部分は、圭太の気持ちです。

物語前半でも、圭太はまれに想いを伝えますが返事は保留のまま。

そんな宙ぶらりんな気持ちでいるときに清水富美加さん演じる一子に言い寄られ、2人は付き合ってしまいます。

タイミングが少しずれてしまうだけで、お互いの人生がどんどん離れていってしまうのです。

相手のことをとても大切に想う気持ちが伝わってくるサビです。

ここも圭太の立場で気持ちが表現されています。

もう二度と悲しい想いはさせたくない、させない！という強い心が歌詞に溢れていますね。

後半の歌詞の一人称は“わたし”に変化しました。

なので、ここからはまれの気持ちを描いた歌詞になっています。

圭太の想いにこたえなかったのは自分なのに、残るのは後悔ばかり……。

もしあのときに戻れたら、ちゃんとわたしも好きだって伝えたいけれどやっぱりそれじゃ遅いのです。

物語では、今度はまれが圭太に想いを伝えます。

高志のライブを見に来たまれと圭太。

「涙のふたり」が流れている途中でまれが圭太に告白します。

そして2人はようやくお互いの気持ちが通じ合いました。

高志の生歌BGMはまるで2人のことをそのまま歌っているようで、キュンとしてしまいます。

後半のサビはまれ目線なので、女性の受け身な部分が表現されています。

お互い離れてみて、大切さに気づけたのならもう二度と失いたくないと思うはずです。

しかし、まれと圭太は想いを確かめ合った後も、夢の為に会えない時期が続きました。

きっと2人には強い絆があったからこそ、そんな環境でも大丈夫だったのですね。

まれと圭太は最終的に結婚し、双子にも恵まれます。

夢に関しては2人とも紆余曲折ありましたが、好きな人がずっと一緒にいてくれる幸せが一番ですね。

ちなみに物語の中の恋愛は、まれと圭太だけではなく、歌っている高志にもありました。

高志が想いを寄せていたのは、まれの母の藍子だったのです。

音楽を始めるきっかけにもなり、温かく背中を押してくれる存在には勇気をもらえますね。

もちろん叶わぬ恋ですが、ミュージシャンの恋はよく楽曲に込められたりします。

もしかしたら高志の想いも「涙のふたり」に込められているのかもしれません。

2018年6月、残念なお知らせが飛び込んできました。

黒猫チェルシーが9月30日のライブを最後に活動休止を発表。

黒猫チェルシーのライブを見れなくなると思うと寂しさがこみ上げてきます……。

残り僅かの活動を精一杯応援し、またいつか彼らに会える日を楽しみに待ちましょう！！