【俳優】渡辺大知
映画をきっかけに俳優活動を開始
ロックバンド黒猫チェルシーのボーカルを務めている渡辺大知さん。
彼は現在、アーティストの活動だけでなく俳優としても着々とキャリアを積んでいます。
そんな渡辺さんの演技の才能が世間に知られたきっかけは、2009年に公開された映画『色即ぜねれいしょん』です。
これまで一度も演技をしたことのない彼が、いきなり映画の主役を演じることになりました。
演技経験がなかったことが逆にいい味を醸し出し、映画の世界観がよりリアル描かれています。
渡辺さんの人間性と作品が絶妙に絡みあい、眠っていた彼の才能を呼び起こしたのでしょう。
この映画で渡辺さんは日本アカデミー賞「新人俳優賞」を受賞しました。
俳優を主として活動していてもなかなか受賞に至らないアカデミー賞を初主演映画でという素晴らしさです。
『色即ぜねれいしょん』では、共演の銀杏BOYZの峯田和伸さん、 くるりの岸田繁さんらとともに主題歌も担当していました。
俳優だけでなく、主題歌などのアーティストとしての活動ももちろん忘れていません。
渡辺さんは俳優とロックバンドの二足のわらじを履いている、スペシャリストなのです。
朝ドラ「まれ」に出演
2015年上半期に放送された、土屋太鳳さん主演の朝ドラ「まれ」。
主人公“まれ”の同級生、二木高志役として渡辺さんが出演しました。
同級生役には他にも山崎賢人さんや門脇麦さんなど今でも大人気のフレッシュな俳優ばかりです。
この二木高志という役はとにかく“無口”。
劇中ではほとんどセリフがないのではないでしょうか(笑)
セリフがない役って、セリフを覚える必要もなくてラクそうだな〜って素人は思ってしまうのですが……。
実はそうではなくて、言葉で伝えられない分、表情での演技がかなり重要なんです。
なので意外と難しい役どころなのかもしれません。
とはいえ、劇中では無口な高志の言葉を門脇さん演じる寺岡みのりが代弁してくれたりしていました。
そんな無口で内気な高志が音楽を志ざすようになります。
仲間たちは高志に秘められた音楽への想いに驚きつつも応援してくれるのでした。
特に印象に残っているのが教室の黒板名前で歌っている姿です。
もの静かな高志だからこそ、歌から情熱がより伝わってきました。
little voiceは劇中で結成されたバンド
セリフはほとんどないけれど歌う!!
高志は劇中でバンドを結成しました。
その名も「little voice」です。
“小さな声”や“かすかな声”という意味があります。
無口な高志にぴったりのバンド名ですね。
あまり喋らない、喋るとしても声が小さいのですが、歌う姿はとても凛々しい高志。
セリフはなくとも歌うシーンは度々登場します。
アーティストの渡辺さんと俳優の渡辺さんの両方が存分に楽しめる物語といっても過言ではありません。
なんとメンバーは黒猫チェルシー!!
little voiceのボーカルは渡辺さん演じる高志ですが、他にも3人のメンバーが登場します。
little voiceのメンバーは全員が黒猫チェルシーのメンバーなのです。
曲調はいつもの楽曲とはまた一味違うのですが、歌っているのは渡辺さんで演奏も黒猫チェルシーのメンバー。
黒猫チェルシーファンにとっては朝が来るのが待ち遠しかったのではないでしょうか。
歌うシーンはもちろんですが、ドラマを盛り上げる劇中歌としてもlittle voiceの楽曲が使用されていました。
その中からlittle voiceのデビュー曲「涙のふたり」についてご紹介していきます。
楽曲「涙のふたり」
収録情報
楽曲「涙のふたり」は黒猫チェルシーが劇中バンドlittle voice名義で2015年8月に発売しました。
エモーショナルな「涙のふたり」と高志が教室にてアコースティックで弾き語りをした「また会おう」のバンドバージョンも収録されました。
little voice名義でライブも開催しており、黒猫チェルシーにとってlittle voiceはかなり大きな存在だったことが伺えます。
当時、ドラマを見て黒猫チェルシーに興味を持った方もたくさんいらっしゃったのではないでしょうか。
歌詞をチェック
さて、いよいよ「涙のふたり」の歌詞を解説していきたいと思います。
毎回物語の絶妙なタイミングに流れるこの楽曲にはどんな想いが込められているのでしょうか?