春の訪れにワクワク
ザ・青春を再現
収録時間3分10秒程度の【青春】。
作詞・作曲した真島昌利さんが元気溌剌に歌い上げています。
疾走感あふれるメロディーが歌声と詞を彩り、青春を体現したかのような楽曲です。
2019年には、ソフトバンクのCMタイアップ曲に選ばれました。
イメージキャラクターである岡田准一さんと賀来賢人さんの躍動する姿を楽曲が際立たせています。
では、冒頭から歌詞をチェックしていきましょう。
春の匂いが意識を変えさせる
歌詞は、新生活に淡い期待を抱く少年「俺」の視点で綴られています。
冬におぼえた歌を忘れた
ストーブの中残った石油
ツララのように尖って光る
やがて溶けてく激情のカス
出典: 青春/作詞:真島昌利 作曲:真島昌利
Aメロの始まりの部分。
冬が終わり、温かい日が少しずつ増えているようです。
俺は、すぐそばまで春が訪れていることを実感しているのでしょう。
そして、進級・進学に向けて準備する中、過去に思いをはせているのではないでしょうか。
ツララのように尖って光る
やがて溶けてく激情のカス
出典: 青春/作詞:真島昌利 作曲:真島昌利
かつて俺は、「ツララ~尖って」いたのかもしれません。
いわゆる反抗期。
周囲の何気ない言葉や動作、全てが煩わしくなります。
感情が抑えきれず、相手が傷つくことを分かっていても、暴言を吐いてしまう…。
言葉にできないフラストレーションに苦しみながら、人は、少しずつ成長していきます。
「やがて~激情~」は、俺が反抗期から脱却しようとしている様相を示しているのでしょう。
子供じみた言動から卒業しよう。俺は変わるんだ。
新生活突入に向けた想いが伝わってきます。
音楽を通じて心が成長
音楽室のピアノでブギー
ジェリー・リースタイル
骨身をさらけ出したその後で
散文的に笑う
出典: 青春/作詞:真島昌利 作曲:真島昌利
Aメロの後半部分。
学校の音楽室でピアノを演奏する俺の姿が想起されるでしょう。
自身の本性をさらけ出し、全身全霊で弾くんだ。憧れのジェリー・リーには程遠いけど。
俺は、理想と現実の狭間で葛藤を抱き、反抗心を露呈していたのかもしれません。
それでも、音楽という没頭できる趣味を通じて、変わるきっかけを得たのではないでしょうか。
腕っ節の強さが仇となり
平穏な学校生活は続かず
渡り廊下で先輩殴る
身に降る火の粉払っただけだ
出典: 青春/作詞:真島昌利 作曲:真島昌利
衝撃的なフレーズが綴られたBメロ。
俺は、気持ちを切り替えて新生活をスタートさせました。
しかし、正義感の強さが災いし、思い描いていた学校生活とは真逆に。
因縁をつけてきた先輩に暴力を振るってしまったのです。
いつの時代にも無意味に後輩を脅かす先輩は少なからず存在しています。
けれども、暴力による解決は好ましくありません。
遺恨を残し、状況を複雑にしてしまいます。
俺も暴力が正義ではないことを頭では理解していたはず。
ゆえに、「身に~払った~」と言い訳しているのです。
先輩が喧嘩を売ってきたから買っただけ。身を守るために仕方なく殴った。
殴ったことを正当化しようとする俺の姿が脳裏に浮かびます。