MALICE MIZERの代表曲

MALICE MIZER【月下の夜想曲】歌詞の意味を考察!もう会えないのはなぜ?2人の正体を紐解くの画像

【月下の夜想曲】は、1998年に発表されたMALICE MIZERのメジャー3枚目のシングルです。

翌月に発表されたメジャー1stアルバムmerveilles」にも収録されています。

カップリングは「月下の夜想曲 de l'image」と「月下の夜想曲 (instrumental)」の2曲でした。

「月下の夜想曲 de l'image」は、メロディを残しつつアコーディオンの音色を中心にしたアレンジです。

アコーディオンを担当したのは、世界的に有名なアコーディオニストのcobaでした。

ボーカル無しの「月下の夜想曲 (instrumental)」とは、全く異なるアレンジとなっています。

作詞はGackt

【月下の夜想曲】の作詞を手掛けたのは、当時2代目ボーカルを務めていたGACKTです。

この頃はGacktという表記で活動していました。

MALICE MIZERはインディーズ時代から活動休止までの間に、在籍したボーカリストが3人います。

Gackt在籍時のMALICE MIZERは「第2期」という位置付けです。

メジャーで活躍していた時期が、この第2期となります。

ベストアルバムにも収録

MALICE MIZER【月下の夜想曲】歌詞の意味を考察!もう会えないのはなぜ?2人の正体を紐解くの画像

MALICE MIZERは2001年で活動を休止しましたが、その後2枚のベストアルバムを発表しています。

1枚目は2004年に発表された「La Collection des Singles」です。

このアルバムには【月下の夜想曲】と共に、「月下の夜想曲 de l'image」も一緒に収録されました。

2006年には2枚目の「La Meilleur Selection de MALICE MIZER」が発表されています。

この2ndベストアルバムでは、10周年記念のファン投票をもとにして収録曲が決められました。

「10周年」とは、結成からではなくGacktが加入した第2期としてのカウントです。

第2期の曲が集められ、【月下の夜想曲】も収録されています。

童話の世界

森と少年

何かに導かれ、森の中を歩いていた
幼い僕は不思議にもただ引き寄せられるままに

出典: 月下の夜想曲/作詞:Gackt 作曲:Közi

この曲では歌詞もメロディも、童話の世界をモチーフにした幻想的な世界が展開されています。

童話の世界らしく、曲の舞台は森です。

森が出てくる童話というと、白雪姫や赤ずきんなどが思い浮かぶのではないしょうか。

森と少女の組み合わせも童話の定番ですが、ここでの主人公は少年のようです。

夜の森

少年は呼ばれるままに森を歩いています。

子供が1人でフラフラと出歩くということは、夜の出来事なのではないでしょうか。

両親は子供は寝ていると思っているのです。

部屋を抜け出した彼が歩いているのは、自分の意志ではありません。

夢遊病のような状態なのでしょう。

目的地もわからずに、夜の森の奥へと向かいます。

森の小屋

呼んだのは人形

古い小屋に着いた僕は、ホコリにまみれた
横たわるピエロに気を惹かれる

出典: 月下の夜想曲/作詞:Gackt 作曲:Közi

どうやら少年は目的地に到着しました。

森の小屋というのも、童話らしい舞台です。

そこで見つけた古ぼけたピエロの人形こそが、彼を呼んでいたのでした。

人形に呼ばれるというと、怖さを感じるのではないでしょうか。

ピエロ自体、どことなく不気味なイメージもあります。

しかし、少年はそう感じていないようです。

子供だからこその純粋さで、受け入れているのかもしれません。