最後のダンス

別れのとき

見つめ合う二人は “最後の夜…”と、つぶやいて
この夜が明けるまで熱い想いで踊る

出典: 月下の夜想曲/作詞:Gackt 作曲:Közi

ようやく再会できたにも関わらず、2人が一緒にいられる時間はわずかです。

今まで離れていた時間と、残りの時間を惜しむように踊り続けます。

朝が来たら、2人は離れ離れになってしまうようです。

そのことを知っていたから、ピエロは小屋で複雑な表情を見せていました。

会いたいけれど、会えば1晩限りで終わってしまう切ない関係です。

きっと2人が再会することで呪いが解け、人形の姿から解放されるのでしょう。

それ自体は喜ばしいことですが、前世の記憶を持って会えるのはこれが最後なのです。

いつか人間として再会できる日が来るのでしょうか。

2人の幸せを願う

綺麗な夜だから…哀しい夜だから
泣かずに笑って見守ってあげる
寂しい夜だから…最後の夜だから
これからも二人を見守ってあげる

出典: 月下の夜想曲/作詞:Gackt 作曲:Közi

2度目のサビです。

子供の目にも、最後の時間を過ごす2人の様子は哀れを誘うものだったのでしょう。

ずっと一緒にと願ったのに、どうやら別れが近いと少年も感じているようです。

彼は2人のダンスを見ながら、1つの決意をします。

悲しい気持ちをこらえて、最後まで2人を笑顔で見送るのです。

そして、これからも2人の幸せを願い続けます。

夢か現実か

忘れたりはしないから…
二人を忘れはしないから…

出典: 月下の夜想曲/作詞:Gackt 作曲:Közi

3度目のサビは1度目のサビと同じ歌詞です。

転調してキーが上がり、クライマックスを迎えます。

この夜の不思議な出来事は、現実だったのでしょうか。

少年が見た夢だったのかもしれません。

たとえ夢だったとしても、彼はこの夜を忘れないと誓います。

彼だけが2人の想いを知っているのです。

1篇の童話のような曲

【月下の夜想曲】の歌詞は、まるで1篇の童話のようです。

夜の森や人形など、歌詞の中に舞台装置がたっぷりと揃えられています。

映像が無くても、曲を聴けば情景が浮かんでくるのではないでしょうか。

さらに、PVではそんな童話の世界を各メンバーが自ら再現しています。

メンバーごとにテーマカラーが設定された衣装も、見どころの1つです。

耽美で幻想的なMALICE MIZERの世界が、存分に展開されている曲ではないでしょうか。

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ANOTHER WORLD

MALICE MIZERの2代目ボーカルであるGACKTは、脱退後ソロで活動しています。

ANOTHER WORLD」は、CMソングになり紅白歌合戦でも歌われた代表曲です。

MALICE MIZER時代とは違うポップな雰囲気と、当時から変わらない歌唱力が楽しめます。