優しく深く「アイ」を描いた「うた」

切なくも暖かくもある

福井舞【アイのうた】歌詞の意味を解釈!いずれ大きなアイになるから…あなたにも小さなアイが見つかるかもの画像

アイのうた」は福井舞さんのデビューシングルです。

2008年にTBS系列で放送されたドラマ「恋空」主題歌に起用されたことで知名度が上がりました。

切なくも暖かいメロディーと歌詞ドラマのストーリーと重なるものがあります。

その為か、この曲は当時の視聴者の心を掴みました。

デビューシングルであるにも関わらず、オリコンチャートにも長期ランクインしました。

また、少し霞みがかったような力強い声が特徴的な福井さん。

最近のアーティストだとAimerさんに通ずるものがありますね。

今回はそんな福井さんの名曲アイのうた」の歌詞に焦点を当てていきます。

心地良い午後

ちょっとした散歩で

どこか寂しいメロディーで始まるこの曲。

ポツリポツリと話すように歌い出します。

優しい風が吹く いつもの道で
あなたに会えるとか そんなことでいい
小さな鼓動の揺れが 想いに重なり
静かに溶けるのを ただ待っている

出典: アイのうた/作詞:山本加津彦 作曲:山本加津彦

「優しい風」というフレーズからは季節は春でしょう。

時間は天気のいい昼下がりでしょうか。

なんとなく近所の道を散歩しているのでしょう。

風が吹くたびに大切な人のことを想います

贅沢はいりません、ただ大切な人に会えればいいのです。

そんな風に、少しの期待と会いたい気持ちが重なり合って穏やかになるのをのんびり待っています。

ゆったりとした歌詞

なんともゆっくりで余裕のある歌詞ですね。

長く付き合っているカップルが、のんびり待ち合わせをしているような情景が浮かびます。

なんとなくこの道を歩いていれば、恋人も向こうからやってくるだろう、そんな雰囲気です。

素朴ながらも核心をついた疑問

ゆっくりな雰囲気から打って変わって少し切ないフレーズが続きます。

人はどうして 答えを求めるの?
わたしはこれで 幸せなのに 幸せなのに

出典: アイのうた/作詞:山本加津彦 作曲:山本加津彦

この歌詞は短いながらとても深く、この歌の最も重要な部分を表現しています。

人はどうしても着地点を欲してしまう生き物。

何をするにしても結果が、答えが欲しいのです。

たとえ形が無い「愛」だとしてもそれは変わりません。

こうして大切な人のことを考えたり、一緒にいることで充分なのに。

とても幸せなのにこれ以上何が必要なのでしょう。

不安定でもどかしい、だけど大切なもの「愛」。

だからこそこの歌では「愛」ではなくアイと表現しているのでしょう。

そうして曲はサビへと繋がります。

聴こえてきたのは...

何気ない歌なのか

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