So this is me 重すぎる鎧で
歩けなくなった 臆病な勇者
愛されたくて 守りたくて 振るった剣は
差し出された手に刺さって 抜けないよ
出典: forget-me-not/作詞:ハヤシケイ 作曲:rui
“だからこれが私”
この歌詞の主人公は自分に強く失望しています。
責任に耐えきれなかったのでしょうか。
過去の出来事に強い後悔を抱いているようです。
誰かを救いたかったのに果たせなかった…
『forget-me-not』は『ソードアート・オンライン アリシゼーション』の中心人物ユージオを連想させる内容になっています。
ユージオは過去に幼馴染のアリスを救うために行動できなかったことを悔やんでいるのです。
灰になってしまった
まだ 癒えないまま Life goes on
Oh Everything turns to ash to ash
命は彼方を目指す
傷つけた罪と痛み 引き摺って
出典: forget-me-not/作詞:ハヤシケイ 作曲:rui
“人生は続いていく”
良く心の傷には「時間薬」が必要…といいますが、中には「時間薬」も効かない深い傷を抱えて生きている人も。
しかし、傷が治ろうが直りまいが、時間は誰に対しても平等に過ぎてゆきます。
残酷ですが、事実でもあります。
“ああ全ては灰から灰に代わった”
取り返しのつかない過去を嘆いていますが、それでも歩いていかなければいけないのです。
命は巡ってゆく
And everything turns to dust to dust
倒れて土に還るとき
せめて小さな花がほら 咲きますように
forget-me-not
出典: forget-me-not/作詞:ハヤシケイ 作曲:rui
“そして全ては塵(チリ)から塵へ変わった”
前の歌詞でも「命」について歌っていました。
もしかしたらこの歌詞の主人公は自分の死を考えているのかもしれませんね。
でも、その死は完全には無駄ではないはずだと歌っています。
『forget-me-not』は「勿忘草(わすれなぐさ)」という花を意味します。
勿忘草の花言葉は「真実の愛」、「私を忘れないで」。
「自分を死後も覚えていて欲しい」とも受け取れますね。
また、「真実の愛に生きたことは決して無駄ではない」とも。
逃げ出した勇者
怪物は自分の心?
How do I escape 眼の前の怪物に
向き合えないまま 逃げ出した勇者
端っこなんて無いこんな星の上だ
巡り巡って同じ場所
出典: forget-me-not/作詞:ハヤシケイ 作曲:rui
“どうやって私は逃げ出せばいいのか”
倒さなければいけないモンスターと戦うことができない主人公。
隅っこで目立たなく生きていこうと思ったのでしょうか。
運命は主人公を手放してはくれなかったようです。
ここで登場するモンスターは実際に言葉の意味通りとは限りません。
臆病な自分の心をそんな風に例えたのかもしれませんね。
運命に飲まれても命は消えない
ただ 繰り返して Life goes on
Oh Everything turns to ash to ash
命は証を探す
牙を剥く運命に飲まれ 消えたって
出典: forget-me-not/作詞:ハヤシケイ 作曲:rui
何度も登場する「命」…
これは「魂」や「アイデンティティ」と言い換えても良いかもしれませんね。
または、人間自身を示しているのかも。
かなりスケールの大きな話になってきました。
しかし、ここで言いたいことはまさにそういった「人間の強さ」。
理不尽な運命に立ち向かう人間を歌っているのではないでしょうか。