夜空を翔る流れ星を今
見つけられたら 何を祈るだろう?
旅立つ君と交わした約束
心の中にいつもある

出典: Starry Heavens/作詞:misono 作曲:鈴木大輔

違う場所で同じ流れ星を見る二人。

主人公は旅立った「君」を見送った人物なのが分かりますね。

流れ星への願い事を疑問符で表現していますが、祈る内容は決まっているように感じます。

「君」との約束を忘れないことで、「君」自身のことを忘れないようにしたい。

祈りながら空を見上げる主人公の姿が浮かびます。

過去を回想する

眠れない夜に 聴きたいのは君の声
朝日が来るまで語り明かした
隣で夢中に話す横顔は 
輝いていたよね

出典: Starry Heavens/作詞:misono 作曲:鈴木大輔

1行目の時間軸は現在であることが分かります。

「君」がそばにいれば安心できるのに・・・。

そんな主人公の感情伝わってきますね。

2行目から場面は過去に移ります。

2人で夜中、語り明かしたのは旅立った「君」の夢についてだったのでしょう。

夢を語る「君」のことは、主人公にはとても大きく見えたのでしょうね。

夢を追う君と見守る僕に
同じ星の光りが降り注ぐ
振り返らずに歩いて欲しいと
涙こらえて見送った
夜空を翔る流れ星を今
見つけられたら 何を祈るだろう?
旅立つ君と交わした約束
心の中にいつもある

出典: Starry Heavens/作詞:misono 作曲:鈴木大輔

そのまま場面は過去、「君」の旅立ちの場面です。

旅立ちのタイミングも星がきれいな夜だったようですね。

本当は何か声をかけたかったけど、それが原因で「君」の旅立ちへの決心が揺らいではいけない。

涙を見せないようにしているのも同じ理由ですね。

そんな心情から、涙も堪(こら)え、多くは語らずに見送っている情景が浮かびます。

続いて導入と同じ歌詞が使われます。

サビで同じ歌詞を繰り返すことで、メインの場面は導入から変わっていないことを示唆しています。

ここまでの歌詞の時間の流れは、現在→過去→現在と移り変わっています。

過去を挟む現在の描写が変わっていないことから、過去の描写は頭に一瞬よぎったことであると分かります。

つまり、過去の歌詞が主人公の脳内を巡った一瞬の回想であることが分かりますね。

別れた後の心の強さが現れる

強く生きようとする主人公

いつでも包んであげられる僕でいたい
募る寂しさはそっと隠して
あれから時間(とき)の流れがもどかしく
感じ始めたけど

出典: Starry Heavens/作詞:misono 作曲:鈴木大輔

寂しさはあっても、なるべく表に出さないように生きていこう。

いつ帰ってきても「君」を迎えられるよう、強く過ごそうとしているのでしょう。

3行目の歌詞からは「君」いないことによる退屈さ、寂しさを感じ取ることができます

強く生きる決心をしても、心の奥では寂しがっていることが分かる描写ですね。

眩い星に想い重ねれば
強い愛へと変えていけるから
君が自分で歩んだ軌跡も
確かなものにきっとなる

出典: Starry Heavens/作詞:misono 作曲:鈴木大輔

この部分からは、主人公が自分と「君」を重ね、応援している描写と捉えられます。

「君」を思い続ければ自分の想いを確固たるものにできる。

なので「君」も、夢の為に今まで頑張ったことは必ず無駄にはならない。

続けていればきっと願いは叶う。そんなメッセージが読み取れます。

夜空を翔る流れ星を今
見つけられたら 何を祈るだろう?
「どこにいたってつながっているよ」
君の言葉が蘇る

出典: Starry Heavens/作詞:misono 作曲:鈴木大輔

ここで再び場面が現在に固定されていることが強調されています

約束と共に「君」が放った言葉が、主人公の心に浮かび上がります。

そして最後にはサビの歌詞の繰り返します。

それにより過去と現在の場面が交互に現れます。

過去の場面が現れることで、「君」と約束を交わした場面が写実的に浮かびます。

主人公がその約束を胸に深く抱いていることを強調し、曲が終わります。

もう一つのモチーフは遠距離恋愛をする友達

旅立つ者と、それを見送り待ち続ける者の物語として描かれる「Starry Heavens」。

タイアップ起用前提で作られたこの曲は、事前にゲームのシナリオを熟読した上で作詞されたとのこと。

シナリオの熟読だけに留まらず、misonoは実際に発売前のゲームを体験したりもしたようです。

そうして生まれた「Starry Heavens」の歌詞ですが、実はもう一つの裏モチーフがあるそうです。

そのモチーフとはmisonoの友人

作詞の際、友人の彼氏がドイツへ行くことが決まっていたとのこと。

misonoはゲームのモチーフと遠距離恋愛になってしまう彼女を重ね、一つのモチーフとしたそうです。

misonoの友達思いな一面が分かるエピソードですね。