asmi【memory】歌詞を考察！大好きな曲が聞けない理由は？お金じゃ買えない欲しいものを読み解く

こちらは先ほどの歌詞とは違い、現在進行形の恋愛について歌っているように受け取れます。

恋愛中の乙女心がうまく表されている歌詞ですね。

たらればとは、「もしも○○だったら」、「もし○○していれば」という仮定の話を表します。

恋愛中ってよくこういうこと、考えてしまいますよね。

この歌の主人公はいつからそんなことを考えていたのでしょうか。

そんなことを考えているうちに、気づいたら季節が冬になっていたようです。

そして、好きな人に対して「会いたい」と電話したいけどしていいのかな…という、控えめな迷いを抱えています。

恋愛中ならではのかわいらしい悩みですが、この部分も共感する人が多いのではないでしょうか。

冬の空気の冷たさや、吐く息の白さといった情景が浮かんでくる歌詞です。

asimの書く歌詞について、asmiとのコラボ曲も出したRin音は「asmiのリリックは「景色」がはっきり見えてくる」と言っていました。

まさに、そんな冬の景色が見えるような歌詞です。

寒さや雪に紛れて、彼に近づこうとしている様子がかわいく想像できますね。

奇跡が起こってほしい、自分の想いが叶って欲しいという想いを「叶ってもいいけど…」というようにちょっと弱気に表現しています。

はっきり「叶って欲しい」と言わないところが、先ほどの、電話してもいいか迷っている描写と同じく控えめな態度です。

恋をしているときって臆病になってしまいますよね。

もしかしたらこの恋は叶わないかもしれないと思って、もしだめだったときのために自分自身に対して保険を掛けるような気持ち。

「叶わないかもしれないから、あまり期待しないでおこう」と弱気になってしまう気持ち。

そんな気持ちが、この控えめな態度となって現れているのではないでしょうか。

そう考えると、この部分も恋愛中の人には共感を呼びそうな歌詞です。

お金では買えない、欲しいもの。これは何を表しているのでしょうか。

これは先ほどの歌詞にあった、奇跡と関係していると読み取れます。

どんな奇跡を願っているのか。「叶ってもいい」と表現していた願い、それは「この恋が叶うこと」ではないでしょうか。

この歌の主人公がクリスマスに欲しいのは、サンタさんではなく、恋をしている「彼」だということを表しているのでしょう。

確かに彼の気持ちは、お金では買えませんしサンタさんに届けてもらうこともできません。

「この恋が叶ってほしい」という、恋愛中の切ない気持ちが感じられる歌詞です。

現在進行形の恋愛について歌っていたと思ったら、嘘みたいな過去の話でした、という最後の歌詞に、あれ？となるかもしれません。

この部分は、asmiによるとわざといろいろな受け取り方ができるように書いているそうです。

彼に会いに行っている途中のようなので、その彼との恋愛を思い返しているようにも思えます。

また、彼と出会う前の恋愛のことを思い出しているようにも聴こえます。

受け取り手によっていろいろなストーリーが想像できそうですね。