「ANTITHESE」ってどんな曲?
拳を掲げたくなるロックチューン
「ANTITHESE」は聴いていて心の底から「ウォー!」っと力の様なものが湧いてくる楽曲です。
ライブであれば思わず拳を高く掲げたくなるイメージでしょうか。
とてもパワーのあるナンバーです。
ボーカルKØUの力と感情のこもった歌声でさらに拳を固く握りしめたくなります。
きっとライブでは盛り上がること間違いなしの一曲ではないでしょうか!
攻撃的とは…「ANTITHESE」の歌詞を徹底解釈!
「ANTITHESE」の意味
Antithese(アンチテーゼ)とは、1つの事に対して「正反対」を差す言葉です。
「ANTITHESE」の歌詞でもそれぞれが対照的な意味を持つ言葉が並んでいます。
その言葉の並びによって「ANTITHESE」は攻撃的な歌詞になっているのではないでしょうか。
これからその意味を解説したいと思います!
冒頭の英語歌詞を和訳
Don't be afraid of the darkness.
It's time to change yourself.
Someone's thesis.
To overturn that thesis.
出典: ANTITHESE/作詞:KØU 作曲:冬真
“暗闇を恐れないで”
“それはあなた自身を変える時です”
“誰かの意見”
“その意見を覆す”
冒頭の英語歌詞を和訳してみると、励ますような強いメッセージがみえてきます。
何も見えない暗闇は人にとってとても恐ろしいものです。
「先が見えない」というのが恐怖を感じる一番の原因ではないでしょうか。
物理的にも怖いというのに、それが生きている今の感情であったらどうでしょう。
誰でも前の見えない暗闇の中にいるような気持ちになる時があると思います。
誰も助けてくれない。
どこに向かって生きていけばいいのかわからない。
あるいは大切な人を亡くした時など、ふいにその時は訪れます。
そんな時、怖いからとずっとその場から動こうとしなかったら何も変わりませんよね。
誰しも光を探して彷徨うと思うのです。
それが「自分」という人間を成長させ変わる事ができるチャンスだと思います。
人は良い方向へと必ず動こうとするからです。
「そんな事できっこない。」
上辺だけの誰かは平気な顔して今自分のやろうとすることを否定してきます。
でもやれるかやれないかは、すべて自分次第なんです。
否定する奴らすべての意見を覆す!という強い感情がこの歌詞から伝わってきました。
何気ない言葉の無意味さ
「聞いて」いや聞けない
「待って」いつ迄かな
そんな理想 満足はできた?
「ずっと」あり得ないんだ
「きっと」夢を見てる
無理して繰り返さないで
出典: ANTITHESE/作詞:KØU 作曲:冬真
この歌詞からは「言い訳はするな」という事が伝わってきます。
いつも使っている何気ない言葉。
この言葉達が知らず知らずのうちに自分を苦しめる言葉になってしまっている。
自分を落ち着かせるために、安心させるためについ口にしてしまうのです。
それが自分を甘やかしている言葉にもなっているのです。
歌詞の言葉もしっかりとした1つ1つの言葉なのですが、確かに曖昧な表現でもあります。
「聞いて」や「待って」は相手にすがるような時も使用します。
言い合いになっている時に一番使うのではないでしょうか。
そして、「ずっと」や「きっと」はとても漠然としています。
「ずっと」はいつまでなのかわかりませんし、「きっと」は予測の域を越えません。
一見この歌詞自体、夢も希望もない冷たい印象に感じとれます。
しかし、喝を入れてくれるような印象も受けました。
案外友人の本音ってこんな感じだったりするのかもしれませんね。
本気の話し合いは大切です。
みんな一緒でみんないい?
前衛的な少年も
偶像的な光る英雄も
衝動的な友人も
能動的な暗い先人も
楽天的な凡才も
僕にも さあ ANTITHESE
出典: ANTITHESE/作詞:KØU 作曲:冬真
誰に対しても、どんな事に対しても必ず「反対意見」は存在します。
近年ではネットに反対意見を書きたいように平気で書くことができてしまいます。
顔も名前もわからないところで言いたい放題な世の中なのです。
それでどれほど大勢の人が傷つき今も悲しんでいるか…。
しかし、決して反対の意見が悪いわけではありません。
それがあってこそ社会は成り立つわけです。
「出る杭は打たれる」というやつですね。
日本は統一を求める国民性だと、外国人旅行客が増えた現代社会においてよく耳にするようになりました。
「みんなが同じでないといけない。」
そう強く掲げているわけではありませんが、暗黙の了解のように決められている様に感じてしまいます。
そんな「個性」を嫌うような世の中に対して、この歌詞はそれぞれの意見について訴えかけているのではないでしょうか。
嘘をつかれたのか?
何を壊されたの?
解決法はどこにもないの?
幸か不幸かどうか 結局、自分勝手だ!
目を凝らせ 僕だってそうさ
出典: ANTITHESE/作詞:KØU 作曲:冬真
「私って可哀想。」
そんな風に周りに不幸自慢をしている人ってたまに見かけます。
こういうタイプの人って、不幸に対する事柄が曖昧な人が多いんです。
本当に悲しい事があった時、軽々しく人に言わない事がほとんどではないでしょうか。
今、幸せかどうかはその時の自分の感情次第であるのは間違いないと思うのです。
あなたは何で幸せを感じる事ができますか?
- おいしいご飯を食べた時
- 好きな人と一緒に居る時
- 好きな音楽を聴いている時
- 宝くじが当たった時
- などなど…
その事柄は人によって様々です。
筆者なんかはお風呂に浸かった時や、おいしいスイーツを食べている時なんかに感じます。
あと、友だちと楽しく語り合えている時もそうですね。
そんな小さな幸せを感じて生きていける方が、人間良いような気がします。
不幸自慢してしまうのも小さな幸せを感じる事ができるのもすべて自分次第であるわけですね。