歌詞を解説
デフォルト至上主義でいいのか?
土砂降りの雨の中 飛び込んだ地下鉄に
やるせない舌うちを 繰り返してた日々
出典: アブノーマルが足りない/作詞:アルカラ 作曲:アルカラ
例えるなら、会社と家を往復する鬱屈とした毎日。
10年前は友人に囲まれて、好きなことをして、楽しい毎日を送っていました。
今は会社や上司という長い物に巻かれて生きながら<舌打ち>して日々を送っている、といったところでしょうか。
好きなことだけをして生きられる人なんて少数派ですし、鬱屈とした気持ちを感じてしまうこと、ありますよね。
可もなく不可もなく デフォルト化至上主義
誰かの足跡を たどるだけなら しゃれにもならない
出典: アブノーマルが足りない/作詞:アルカラ 作曲:アルカラ
デフォルトとは初期設定・標準設定のこと。
標準の価値観で周りに合わせて、人が用意した手順で働いて、最悪じゃないけど最高でもない毎日。
<しゃれにもならない>というのは「本当にそんな人生でいいのか?」というメッセージのようです。
ほらまだ足りない まだまだ足りない アブノーマルが足りない
「右ならえ」「見せ掛け」の渦
ほらまだ足りない まだまだ足りない
「アブノーマルが足りない」 加速する
出典: アブノーマルが足りない/作詞:アルカラ 作曲:アルカラ
アブノーマルとは異常・変態的という意味。
字面で見るとインパクトが強いけど、言ってしまえば人間は十人十色。千差万別。
自分にとってはノーマルなことも、あの人から見たらアブノーマル、なんてことは往々にしてあり得ます。
人間が標準設定でひとくくりに出来るほど単純な生き物ではないこと、みなさんが一番知ってますよね。
そろそろ「右にならえ」の生き方を脱しなよ。
変態の一面、もっと暴露しちゃえよ。
そんなメッセージが聴こえてきます。
アブノーマル、足りないんじゃない?
土砂降りの 雨音に かき消されたメロディー
苦水を飲み込んで 手放したギター
二度と聞こえない 奴らの叫び
ARE YOU READY TO ROCK?
出典: アブノーマルが足りない/作詞:アルカラ 作曲:アルカラ
音楽漬けの毎日を送っていた頃があったのかな?と思いました。
だけど悔しいことに、音楽を続けることはできませんでした。
<ARE YOU READY TO ROCK?>
「お前ら!準備はできてるか!?」
これはライブ開始の合図。
会場内の人たちが一体になる瞬間。
今はもう得ることのできない、過去の熱い一瞬を表現しています。
ほらまだ足りない まだまだ足りない alarm bellが足りない
「右ならえ」「見せ掛け」の渦
ほらまだ足りない まだまだ足りない
「アブノーマルが足りない」 加速する
雨上がりの街の中で まだ探してる
飛び交う色彩と時間の中 またwarpしてexplosions
出典: アブノーマルが足りない/作詞:アルカラ 作曲:アルカラ
でもさ、そんなぬるま湯のような人生だから<アブノーマルが足りない>んじゃないの?とアルカラは言いたいようです。
もっと<alarm bell>=警報を鳴らせよ。
つまり"危機感を持てよ"。と。
人に合わせた<見せ掛け>重視の毎日の中、不満感を抱いてしまう人は<アブノーマル>を求めてるのかもしれませんね。
warpは本来「ねじ曲げる、ゆがむ」という意味ですが「ワープする」は「瞬間移動する」という意味で使われますね。
explosionsは「爆発」の複数形。
あの日にワープして爆発的な想いを取り戻すみたいに、毎日そういう気持ちを見つけたいと思ってるんでしょ?皆さん。
「アブノーマルが足りない」はこんな歌詞を通して、ダラダラと過ごしがちな日常の起爆剤となってくれそうです。
最後に~人類皆アブノーマル説~
そんな簡単には変態的な一面をさらけ出すことはできないけど「人類皆変態」という言葉もありますしね。
みんながみんな同じ価値観じゃないんです。
あなたの<アブノーマル>を受け入れてくれる人が実は隣の席に居た、ってことも有りうるのかも。
それでもやっぱり晒せる場がない人はアルカラの「アブノーマルが足りない」へ思いっきり気持ちを乗せちゃいましょう!
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