3人は運命共同体に
乱「何故私に構うんだ」
帝「似ている気がしたんだ」
幻「同じ穴のムジナってか」
帝「さてな」
乱「くだらない」
帝「願いに囚われている」
乱「何故わかる?」
幻「目でわかるさ。何かを失って」
幻・帝「ガラス玉のようだ」
出典: Stella/作詞:弥之助(from AFRO PARKER) 作曲:ESME MORI,弥之助(from AFRO PARKER)
星に残された存在と、星を追われた存在。確かに似ているかもしれません。
乱数は、そんな帝統の言葉を一蹴します。
自分の理解者なんて現れるはずがないと諦めていたのでしょうか。
帝統は、乱数の目を見て共通点を見出しました。
透明なだけで光が宿っていない瞳。乱数は自分の瞳に再び光が宿る日を夢見ているのです。
乱「叶うならいつか故郷が見たいな」
帝「なら決まりだ」
乱「あるのかもわからない」
幻「此処にいても変わらない」
帝「では虚ろなこの船が何処へ着(ゆ)くのか」
幻・帝「賭けてみないか」
出典: Stella/作詞:弥之助(from AFRO PARKER) 作曲:ESME MORI,弥之助(from AFRO PARKER)
乱数にとっての故郷は、人間として生きた星のことです。
そこにいたとき、彼の瞳には確かに光が宿っていたのでしょう。
その光を取り戻したい、故郷に行きたいという願いを叶えるため、ここを出ようと2人は誘います。
しかし乱数自身、どこに向かうべきなのか分かりません。
とはいえ、何もしなければ何も起こらない。
幻太郎も帝統も、乱数を故郷に連れていける自信があるわけではないのです。
この状況を楽しんでみないか?という意味で「賭け」を提案したのではないでしょうか。
共通の願いは3人を成長させる
帝:宇宙は塞がり
幻:閉じ篭った暗がり
乱:星が落とす薄明かり
帝:照らし出す 幻:不思議な 乱:繋がり
乱:再びを願う 幻:心だけが 帝:じっと伝わり
3人:熱をくべる篝 羽化していく蛹
出典: Stella/作詞:弥之助(from AFRO PARKER) 作曲:ESME MORI,弥之助(from AFRO PARKER)
星を追われた帝統が山賊の星を訪れ、共鳴し合った2人が乱数の星を訪れる。
この行動に何か意図があったわけではないのですから、運命めいた出会いといえます。
3人の共通点は、過去を取り戻すことです。
追われた星に戻りたい帝統、退屈を打破したい幻太郎、故郷が見たい乱数。
お互いが求めるものを感じ取り、お互いの行き先は違えど願いは同じだと知りました。
自らが光り輝けないのなら火をつければいい。
そして明るく暖かくなった救命艇の中で3人は進化を遂げるのです。
決して迷わないように前へ
爪先は前に向けておく
立ち止まった次の一歩目でも間違えないように
爪先は前に向けておく
ただ一途な目でいつか過ちすら愛でよう
爪先はできる限り遠く踏み込む
振り返る時自分の影が追い付けないように
爪先は前に向けておく
暁の果てに問う
これは躓きを糧に飛ぶ story
出典: Stella/作詞:弥之助(from AFRO PARKER) 作曲:ESME MORI,弥之助(from AFRO PARKER)
常に迷いなく進む決意をしています。
確かに爪先さえ進む方向を向いていれば、体が横を向いていたとしても進む方を間違えません。
彼らの後ろには影ができています。つまり3人が目指す先はとても明るい光を放っているということです。
ネガティブな思考にとらわれていたときの彼らを「影」として表現しているのでしょうか。
影と自らを切り離すことはできませんが、切り離すほどの勢いで願いを叶えに行くのです。
小石に躓いたとき、思いがけず前に大きく踏み出すことはよくありますね。
つまり、失敗や後悔があったって、それをきっかけに大きく飛躍することができるのです。
翻弄されていませんように
Fling Posseの3人がたどってきた過去は、ピプノシスマイクの世界の中でもかなり謎が多い現状です。
とても印象的な歌詞で3人のつながりを示しているような『Stella』。
しかしこれら全てを歌い上げた後、こんな言葉が付け加えられるかもしれません。
「まあ嘘だけどね」
ヒプノシスマイクが好きならこちらの記事もチェック!
今回は本記事にて、「Stella」の曲の歌詞を解説させて頂きました。
ですがもっと「Stella」という曲の魅力を知りたいのであれば、やはりMVと一緒に見て頂くのがおすすめ!
『Stella』のリリックビデオは何気なく映り込むものに深い意味が隠されているかも?!
歌詞の意味とつながるモチーフを探してみてくださいね。
ヒプノシスマイク【Stella】リリックビデオを解説!どこを目指しているの?流星が繋ぐ壮大な物語! - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
宇宙を舞台に壮大な物語を繰り広げる、ヒプノシスマイクの「Stella」。その歌詞の世界感を見事に表現したリリックビデオを解説していきます。
そして他にもヒプノシスマイクの名曲が知りたい!という方にはこちら。
呪文のように繰り返される「ハマにハマれ」。
ヒール感漂うヨコハマ・ディビジョンですが、結構人々の役に立っていることが分かる『シノギ(Dead Pools)』です。
ヤクザであるリーダー・碧棺左馬刻、悪徳警官・入間銃兎、元軍人・毒島メイソン理鶯。
彼ら3人によるアウトローでクールな世界観を、この曲から楽しんでみては。