Fling Posseの『Stella』をピックアップ!
シブヤディビジョンの秘密を握る曲!?
個性豊かなキャラクターたちが織り成す物語と本気のラップバトルに、多くの人が今注目しています。
その中でも今回ご紹介するのはこちら。
飴村乱数率いるシブヤ・ディビジョン代表「Fling Posse」!
デザイナー・飴村乱数、小説家・夢野幻太郎、そしてギャンブラーの有栖川帝統。
見た目もジャンルもバラバラな3人によるユニット、それが「Fling Posse」です。
今回は、ディビジョンソングとしては2曲目となる『Stella』の歌詞をご紹介します。
記念すべき1stフルアルバム収録
7. Stella
作詞 - 弥之助(from AFRO PARKER) / 作曲 - ESME MORI・弥之助(from AFRO PARKER)
8. Shibuya Marble Texture -PCCS-
作詞 - 弥之助(from AFRO PARKER) / 作曲 - Avec Avec・弥之助(from AFRO PARKER)
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ヒプノシスマイク#Fling_Posse(フリング_ポッセ)
待ち望んだフルアルバムに初収録となった『Stella』。
作詞・作曲は1曲目のディビジョンソング『Shibuya Marble Texture -PCCS-』と同じく弥之助を迎えています。
またリリックビデオ形式のMVが公開され、疾走感あふれる楽曲とともに話題となりました。
ヒプノシスマイクの世界観は多くの謎を抱えたままであり、様々な憶測が飛び交っています。
ですがこの「Stella」の歌詞には、どうやら物語の重要な秘密がかくされているのでは、と話題になっています。
しかもその重要な鍵を握っているのは、このシブヤディビジョンの3人なのでは?と予測するファンも多いようですね。
『Stella』からはどんな物語が読み取れるのでしょうか。
早速歌詞の内容を読み解いていきましょう!
ストーリーテラーは幻太郎
この物語は真実?それとも虚構?
曲の出だしを歌っているのは、小説家・夢野幻太郎。
どうやらこの歌の歌詞は、まるで夢野幻太郎が描いた小説の物語のような語り口となっているようです。
まずは幻太郎がざっくりとした曲の世界観を説明します。
幻太郎といえば「まあ嘘だけどね」。
いろんなものを煙に巻くような、この幻太郎の口癖。
それは彼がこれから紡いでいく、歌詞の中の物語に関しても同じことがいえるようです。
あなたはこの物語が、完全に空想のものだと思いますか?
信じるか信じないかはあなた次第です。
3人が偶然目撃したものとは
どこかで星が流れた
それは手繰られるように夜の縁をなぞった
出典: Stella/作詞:弥之助(from AFRO PARKER) 作曲:ESME MORI,弥之助(from AFRO PARKER)
幻太郎のパートです。
楽曲タイトルとなっている「stella」には星や惑星といった意味がありますが、早速それを指す描写が出てきました。
どうやらその星は、誰かが意図を持って動かしているかのように見えたのでしょう。
自然現象であるはずの流星が、人為的に見えたのです。
朝と夜の境目は、これもまた人為的に「時刻」で決められるものですが、そんなあやふやな場所を移動していきます。
その星は、誰の手によって人為的に流されたものなのでしょうか。
そしてその星は、一体どこへと行きつくのでしょうか。
物語を動かす登場人物が現れる
焼け落ちた剣の星で王様が
右側が水晶、左側が砂の星で山賊が
光り方を忘れた隅っこの星で科学者が
ふと同じ流星を仰いだ
出典: Stella/作詞:弥之助(from AFRO PARKER) 作曲:ESME MORI,弥之助(from AFRO PARKER)
流星を見上げている者は3名。王様、山賊、科学者ですね。
これをFling Posseのメンバーに当てはめるとどうなるでしょうか。
王様=帝統ではないかと考えられます。
当て字が多用されているヒプノシスマイクで帝統=ダイスと読みますが、帝統=ていとうとして歴とした意味があります。
それは、皇帝の血筋。つまりは王の血筋です。
しかし王の武器はもう役には立たない状態になっているようですね。
続いて山賊。これは幻太郎でしょう。
きらびやかな宝石に囲まれていると思って進んでいると、いつの間にか足元が砂に変わっている。
流れるように人を騙す力を持っているのは幻太郎しかいません。
そして科学者は乱数ですね。
ヒプノシスマイクの中ではシンジュクの一二三と並ぶパリピ感がありますが、実際はかなりの切れ者。
何も考えていないようで、状況を素早く読み取る力はあると考えられます。
また、これまでリリースされた楽曲やドラマトラックから、彼は何らかの研究に携わっていたとの推測がされています。
(もちろん公式設定ではありません)
研究する側、あるいは被験者なのかは定かではありません。
その研究によって彼は「何か」を失ったのかもしれませんね。
シブヤ・ディビジョンの3人はそれぞれの立場で一つの星を目撃したのです。
物語の切れ端を乗せた船は
瞬きの隙間を縫って飛び去った
出典: Stella/作詞:弥之助(from AFRO PARKER) 作曲:ESME MORI,弥之助(from AFRO PARKER)
流れ星の輝きは、過去の栄光や一瞬の勝利、成功によるものだったようですね。
H歴に突入する前、帝統は中王区の中枢に属していたのではないかとの推測もあります。
それは彼の名前の意味、あるいは現中王区の内閣総理大臣・東方天乙統女と共通する「統」の文字からの想像です。
ほんの一瞬目を閉じただけで消えてしまうほど、刹那の景色でした。
この歌詞に登場する物語は、登場した3人によるものと考えて構わないでしょう。
3人による物語はその全てではなくほんの一部だけが船に乗り、広大な宇宙へと消えていったようです。
なぜ物語の全てを、船は乗せていかなかったのか。
瞬きの間という表現からも示唆されているように、これはこの3人の物語がそもそもほんのわずかな間のものではないか。
つまり、シブヤディビジョンの3人の物語は、元々とても短いものとして想定されていたのではないか。
そんな深読みをすることもできてしまいますね。
チーム名となる「Fling Posse」。
これを日本語に訳すと、実は「刹那の友」という意味にもなるのです。
元々他のディビジョンとの決定的な違いとして、シブヤは言ってしまえば他人同士の3人の集まりでした。
数多の出来事を経て、仲間の絆を造り上げたかのように見えた3人。
彼らはまた、いつしか他人同士に戻ってしまうのでしょうか。