2番のサビではさらに「主人公らしさ」が明らかになります。
固定概念に囚われることなく、自分の好きなものや嫌いなものを発言。
彼女の価値観を探っていきましょう。
太陽を嫌がる理由
眩(まぶ)しいよ
太陽なんか
太陽なんかいなくなれ
いつまでも照らしてるなんて強情で
出典: 憂鬱な空が好きなんだ/作詞:秋元康 作曲:早川博隆、村山シベリウス達彦
太陽もポジティブなイメージの象徴。
ですが、主人公は太陽を拒否しているように見えます。
これも1番同様、心理状態に置き換えて解釈してみましょう。
太陽は何もかも照らす存在…キラキラして人望の厚い人柄がイメージできますね。
太陽の光は周囲を巻き込みます。
憂鬱に浸っていたい主人公でさえも、無理矢理明るくさせようとするのです。
強引で過干渉ともいえる太陽を主人公は嫌がっているのでしょう。
自分のペースで物事を考えたい。
ネガティブな思考さえも、かけがえのない自分の一部だから大切にしたい。
そう思っているのではないでしょうか?
逃げ出したい自分すら認めたい
時々は
逃げ出したい 逃げ出したい
いけないのか?
そんな強くはない
だらしない曇り空が
僕なんだ
出典: 憂鬱な空が好きなんだ/作詞:秋元康 作曲:早川博隆、村山シベリウス達彦
どんな困難にもめげず立ち向かうことを正義とする考え方。
これが前述した「決めつけ」なのかもしれませんね。
「逃げてはいけない」と言われても、立ち向かえるほど強くもなれない。
板挟みのような状態で苦しんでいるのです。
「頑張れ」「負けるな」と言われるたびに弱い自分を否定された気分にすらなってしまうのでしょう。
「逃げ出すこと」は決して悪ではないと思います。
無理してパンクするのが一番良くない行為です。
それに、逃げた後に後悔するのは自分自身。
後からその後悔を拭い去るだけの努力をすればいいと思います。
人は失敗してようやく学ぶことができる生き物です。
いくら正解を与えたとしても、自分から行きついた答えでないと意味がないのではないでしょうか?
主人公は自分の意思のままに動いてみたいという願望を抱え、行動を起こすかどうかの狭間で悩んでいます。
最後に
「憂鬱な空が好きなんだ」の歌詞はいかがでしたか?
秋元康の歌詞はいつも繊細な心情を適確に捉えていますね。
固定概念を叩きこむ、いわば「体育会系」の考え方は年々通用しなくなってきています。
今は自分から様々な情報に触れることができ、自分で考えて選択する時代。
昔と違ってネガティブな感情でさえも共有する手段があります。
そのため、闇雲に「ポジティブこそが正しい」と決めつければ亀裂が生まれてしまうでしょう。
これがこの楽曲で歌われているテーマなのかな、と筆者は思いました。
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