綿飴 feat.IA「四季刻歌」
綿飴
四季刻歌
ボーカロイドIAと共に綿飴が作り上げた「四季刻歌」。
恋愛モノをベースとしながら、時の流れをテーマとした楽曲です。
サウンドは和風な音階を多用しながら、サビはJ-POPらしい聴きやすさがあります。
終始切なさの漂うその歌詞に、綿飴が込めたかった意味とはどういった内容なのでしょう。
今回は、「四季刻歌」の歌詞の意味に迫ります。
「四季刻歌」MVはこちら
オリジナルのアニメーションによってこの楽曲の世界観をわかりやすく表現しています。
このMVを見ることでこれが日本の和風な世界観をテーマとした、恋の物語であると分かるのです。
この記事を見る前にMVをご覧いただくと、更に楽曲への理解が深まるのではないでしょうか。
1番
移ろう日々
何時か見た影法師 遠い遠い日の想い出は
春が過ぎ夏が来る 刻は止まることなく
出典: 四季刻歌/作詞:綿飴 作曲:綿飴
太陽の陽に照らされて、地上に移る誰かの人影。
それを見た昔の記憶を思い出しているのでしょう。
私たちには何気ないシーンですが、主人公にとってはきっとそこに大事な思い出が隠されています。
遥か昔のことではあるけれど、主人公にとっては未だに鮮明なままなのでしょう。
2行目では、時が移ろう様子を私たちに教えます。
そしてその移ろいは季節を超えて、いつまでも続いていくのです。
今というこの瞬間も、時間は流れ続けています。
時間が過ぎるほどに、主人公の大切な思い出も、更に昔のこととなるのです。
それでも忘れられない出来事。
それは一体どのような思い出なのでしょうか。
消せないあの時の記憶
分かってた、はずだったのに
どうしても記憶から消せずに
あの日から止まったままの
私の中の時計
出典: 四季刻歌/作詞:綿飴 作曲:綿飴
1〜2行目の言葉から察するに、その記憶はもう忘れてしまうべきものなのでしょう。
人影で思い出すその誰かとはもう会えないのかもしれません。
だからこそ、覚えていても仕方がない。
しかし、主人公はそこに特別な想いがあるから忘れることができないのです。
忘れてしまった方がいいにも関わらず、忘れられない。
まるであの時から、時間が止まったかのように、その思い出に囚われてしまっているのでしょう。
そんな様子が見て取れます。