てめえの内臓切り裂いてバラ蒔いても
腹空かした野良犬共さえ 鼻つまむだけさ
余計なお世話さ オレの勝手だろ
出典: Blood Blood Blood/作詞:Pantax’World 作曲: Pantax’World
自分のことは自分で決めたいとか、自分で考えたいと思うのは当然のことです。
ましてや若さに任せた自由への意志はどれだけ尊大なものか…。
しかもまだまだ人生経験が少ない分だけ何が起こっても派手に傷つきます。
すべてが敵に思えることもありますから怒りも大きいのです。
そこで人は逃げ道を見つけようとします。
世の中への怒りも、隣人への怒りも身代わりとなってくれるものが必要です。
そのためにスポーツをして汗を流したり歌を歌い物語を読み涙を流さなければいけません。
そうしなければ人は壊れてしまうほど弱いものです。
この怒りはみんなのものです。
不条理への怒りも不満も全部吹っ飛ぶように叫んでくれています。
てめえに指図されるなんてまっぴら御免さ
放っといてくれよ 甘く見てんじゃねえよ
てめえの喉元にナイフを突き立てそうだよ
出典: Blood Blood Blood/作詞:Pantax’World 作曲: Pantax’World
そして怒るべき敵は必ずしもストレートにやってくるとはかぎりません。
上手く相手の懐に入ろうと最初は狸のように化けて近づいてくる時もあります。
「ふざけるんじゃねえよ」の曲の中に「善人面(づら)」という言葉がでてきました。
確かにこのような人はいますね。
騙す方が悪いのか騙される方が悪いのか…。
うわべのやさしさに騙されてしまったらあとが大変です。
なめられないようにするというのは先ず最初の防御でしょうか。
血を交(か)わす相手
Blood Blood Blood Your&my blood
Blood Blood Blood Gimmie your blood
Blood Blood Blood Give you my blood
Blood Blood Blood Cnange our blood
出典: Blood Blood Blood/作詞:Pantax’World 作曲: Pantax’World
よく仲間になることを認めるために盃を交わすという言葉を使いますが
「血を交わす」相手というのはもっと濃く深い関係であるように思います。
与えそして与えられ、憎しみなのか愛なのか?
そして刺し違える者達でしょうか。
案外これは全うな生き方かもしれません。
「生きるか死ぬか」
オレを賭けの対象になんてしないでくれよ
オレに残された理性のかけらで遊ぶなよ
気取ってんじゃねえよ 偉ぶってんじゃねえよ
出典: Blood Blood Blood/作詞:Pantax’World 作曲: Pantax’World
他人の人生を「白黒つける」なんてもっての他です。
確かに人の善意につけ込む輩はいます。
人の命もチェスの駒のようにしか考えられなかった人もいるのでしょう。
価値観というのは人それぞれですから闘いにすらならないこともあります。
積年の恨みということですね。
時代は変わっても何も変わらないものもあります。
何かが起こっていてもひそひそ話では聞こえてきませんね。
怒りをぶつける相手はそれ相応の人ではないでしょうか。
てめえは一体何様だと 思ってるんだよ
馬鹿野郎ふざけんなよ笑わせるんじゃねえよ
ぬくぬくとふんぞり返ってる てめえのことだよ
出典: Blood Blood Blood/作詞:Pantax’World 作曲: Pantax’World
勝ち負けや損得だけの世渡りではいずれは泥仕合が待っています。
見てる人は見ていますし、わかっている人はわかっているはずですね。
世の中の不正を許さないという強い気持ちは率直に共感として意思表示できる時代になったのかもしれません。
得体のわからないものではなくてもっとはっきりとした怒りです。
対象のはっきりした怒りは制御不可能なこともあります。
ここに頼もしい味方がいてくれることは喜ばしいことです。
欺瞞に満ちた世界に投げ入れるものは一個の石ではなく…。
怒りを持って生きろ!
流せ さあ血を流せ 流しまくれ 流し飽きるまで
流せ ほらオレの血を残らず欲しいだけ流しゃいいだろう
出典: Blood Blood Blood/作詞:Pantax’World 作曲: Pantax’World
この世界に浴びせかけるのは「赤い血」です!
闘い続けなくてはだめだということですね。
時には自己犠牲も必要ですから中途半端はだめに決まっています。
自分の人生なのだから落とし前も自分でつけなくてはいけません。
命を削るように、贅肉をそぎ落とすように生きることでしょうか。
痛みに耐え生きろといわれているような気もしてきます。
最後の一滴までも空っぽになるまで怒りを持って生きることかもしれません。