TikTokでバズった楽曲
この記事でご紹介するウソツキの【恋学者】はTikTokで大バズりした楽曲です。
2021年春頃にウソツキはTikTokアカウントを設立しました。
するとすぐに持ち前の恋愛ソングが若者達の心を鷲掴みにし、TikTokでバズることに成功したのです。
TikTokを始めて数ヶ月で10万人弱のフォロワーと、約160万のいいねを獲得しています。
特にバズっているのが【一生分のラブレター】、【名もなき感情】、【恋学者】等の恋愛ソングです。
ウソツキ【恋学者】
ウソツキとは
ウソツキはボーカル/ギターの竹田昌和を中心に2011年に結成されたロックバンドです。
2014年にDAIZAWA RECORDSからミニアルバム『金星人に恋をした。』でデビューしました。
DAIZAWA RECORDSはUKプロジェクト傘下のレーベルです。
代表的なレーベルメイトにはSyrup16gやLOST IN TIMEといったJロックにおいて重要なバンドがいます。
その後輩であるウソツキも彼らの後を追って2014年から精力的に活動してきました。
2021年までに4枚のミニアルバムと3枚のフルアルバムをリリースしています。
そんなウソツキが2021年にTikTokを始めたことで大きく話題になったわけです。
「恋を科学するバンド」と自称するウソツキの恋愛ソングに多くの若者が共感。
元々Jロックファンからの人気はありましたが、TikTokを通してさらに多くの若者に知られることとなりました。
【恋学者‐2021‐】

【恋学者】は2016年7月にリリースされたミニアルバム『一生分のラブレター』に収録された楽曲です。
それから約5年の月日を経て、2021年にTikTokで大バズりすることとなりました。
そのTikTokでのバズを受けてウソツキは【恋学者】を再レコーディング。
【恋学者-2021-】として2021年7月21日にデジタルリリースしました。
この新バージョンではロックなオリジナルからTikTokにぴったりのエレクトロにリアレンジされています。
8月10日には【恋学者-2021-】のMVも公開されました。
MVにはTikTokでフォロワー20万人を超える人気タットダンサー、キーツが出演。
キーツのタットダンスによって【恋学者】の歌詞の世界観が見事に表現されたMVになっています。
それでは、そんなニューバージョンのMVも素敵な【恋学者】の歌詞を見ていきましょう。
恋という問題
割り切れない恋
私の最新の研究では
恋とは存在しないのです
何故なら足しても引いても掛けても
割り切れないからです
出典: 恋学者/作詞:竹田昌和 作曲:竹田昌和
【恋学者】はそのタイトルのとおり、学者の目線で「恋という問題」を解き明かそうとする歌です。
この冒頭部分では数学者として恋に向き合います。
その結果、恋は「割り切れない」ので存在しないというのです。
「割り切れない」という表現は「物事と向き合う上で個人的心情を除外視できない」といった意味があります。
確かに恋は割り切った考えでできるものではありません。
心情や感情部分が大きく関与するのが恋です。
そのことと算数の割り算における「割り切れない」をかけて表現しているのがこの冒頭の歌詞になっています。
恋は「割り切れない」から数学者的には存在しない、そう歌っているのです。
正体不明の感情
私の最新の論文では
愛とは存在しないのです
でも割り切れないこの感情は
なんだ?なんだ?なんだ?
出典: 恋学者/作詞:竹田昌和 作曲:竹田昌和
冒頭では「割り切れない」から「恋は存在しない」という結論がでました。
しかし今度はその結論に対して「割り切れない」想いが生まれます。
「割り切れない」のループです。
学者として論理立てて「恋は存在しない」という答えを出しました。
しかし心情、感情の部分でその存在を感じてしまっているのです。
その矛盾に頭を抱えてしまいます。