【もんたよしのり/ダンシング・オールナイト】歌詞の意味を解説!危険な恋に溺れる夜はどんな嘘に染まる?の画像

独り言吐息ひとつ
それだけで崩れてしまう
危なげな恋としらず
ぬくもりを手さぐりしてた
ダンシング・オールナイト 言葉にすれば
ダンシング・オールナイト 嘘に染まる
ダンシング・オールナイト このままずっと
ダンシング・オールナイト 瞳を閉じて

出典: ダンシング・オールナイト/作詞:水谷啓二 作曲:もんたよしのり

燃えるように勢いよく滑り出した恋。

その最中には、ふと不安がよぎることも。

二人の恋の駆け引きはどんな風にされていくのかみていきましょう。

全てに惹かれて

瞬時に恋に落ち、相手に惚れてしまったなら。

その仕草や香り、ちょっとした瞳の動きにも心を奪われてしまいます。

もしかしたら恋に慣れた人なのかもしれない。

自分とは、感情の重さの違う人なのかもしれない。

そんな不安がふとよぎることがあるかもしれません。

そんなとき、惚れた側は弱いものです。

湧き上がるような、危険アラートをなんとか打ち消そうと必死になります。

お相手の唇の動きや、触れる手の熱さの中に「愛」のようなものを探そうとして。

自分がこうして冷静ではいられないように、お相手もまたそうであって欲しい。

不安な気持ちを断ち切るように、音楽に身を預けるのです。

聞いてみたいけれど

恋の始まりに、ふと不安を感じたらどうするでしょうか。

目の前にそのお相手がいるなら、つい聞いてしまうかもしれません。

「これからもずっと一緒よね。」

「あなたにとっても大切な恋なのよね。」と。

それを聞いたところで、どうなるものでもありません。

お相手の答えが、YESであれNOであれ、感覚的な不安をぬぐうことは難しいのですから。

聞かれた方もそのことは十分にわかっています。

場を取り繕うための言葉だけなら、何とでも言えるもの。

根本的に二人の思いに温度差があるとすればそれは、その場しのぎの言葉で埋められるものではありません。

埋めようのない二人の隙間を体の距離で埋めてみても、抑えることはできないでしょう。

見なくて良いものを見ないために、静かに瞳を閉じながら。

終わりの夜に

【もんたよしのり/ダンシング・オールナイト】歌詞の意味を解説!危険な恋に溺れる夜はどんな嘘に染まる?の画像

この店で最後の夜を
どちらともなくそう決めて
思い出をなぞるように踊る
初めて会ったあの夜のように
ダンシング・オールナイト 言葉にすれば
ダンシング・オールナイト 嘘に染まる
ダンシング・オールナイト このままずっと
ダンシング・オールナイト 瞳を閉じて

出典: ダンシング・オールナイト/作詞:水谷啓二 作曲:もんたよしのり

強烈に惹かれ合い唐突に始まった恋。

熱く急速に燃え上がった恋もやがては終わりを迎えます

二人の恋の終わりにはどんな嘘が流れているのでしょうか。

初めと終わりを彩って

一瞬で燃え上がった恋の終わり。

お互いに求めるゴールが違っていた二人の恋です。

それは、緩やかで自然発生的に、そして静かなラストだったかもしれません。

お互いが納得しあって別れる恋ならば、最後の逢瀬は最初に出会った場所が相応しい

出会った日、それはお互いにただ惹かれ合い欲求を満たし合うことに夢中になりました。

そこにお互いの想いに嘘はなかったでしょう。

恋愛とは始める以上に持続する方がずっと難しいものです。

良好な関係をキープするためにはお互いの努力が必要。

一方がそれを求めても、もう一方が望まないなら続けることはできません。

何が間違っていたのだろうか。

どこかで軌道修正することができたのだろうか。

考えても仕方のないことを思いめぐらせながら、体で刻むリズム。

傍から見れば、あの日と同じダンスですが、二人の心は大きく隔てられています

飾りはいらない

恋の終わりにはどんな言葉が出てくるでしょうか。

先の無い恋と諦め、表向き円満に別れるのであれば。

「楽しかったよ。」

「幸せになってね。」

といった言葉が出てくるかもしれません。

そういった優しい慰めの言葉は、明日には他人になる相手へのリップサービスに過ぎません。

この恋に永遠を求めた方にしてみれば、あなたと幸せになりたかったのですから。

だからそんな嘘は聞いてもただ虚しいだけです。

お互いに心にもない「嘘」を交わすくらいなら、ただ踊り続ける方がマシ。

言葉で言い尽くせないような感情で始まった恋なら、終わりも言葉はいりません。

瞳にうつる表情さえ偽りに見えるなら、ただ目を閉じて最後のダンスを楽しみましょう。

ダンシング・オールナイト 言葉にすれば
ダンシング・オールナイト 嘘に染まる
ダンシング・オールナイト このままずっと
ダンシング・オールナイト 瞳を閉じて

出典: ダンシング・オールナイト/作詞:水谷啓二 作曲:もんたよしのり

最初から最後まで、言葉ではなく感覚で愛し合った二人。

そこに嘘はありません。

明日の夜はお互いに、また違う相手ダンスを踊る。

それを思うと胸は痛みますが、どうしようもないこと。

きらびやかな夜の世界で生まれた恋は、まるで幻のようです。

目を閉じて、いつもの音楽に体を預ければ、相手の存在さえ幻に感じられるかもしれません。

惚れるということ