「38℃」の意味
歌詞に登場する「38℃」
Please こっち向いてよ ねぇ?
もう一度 Feel me My sweety
いつまでも変わらずに
そう Stay with me
君の事を抱きしめ何度も
温もり感じたい Morning
I don't lie All day all night
38℃忘れられないよ
出典: 38℃/作詞:Q-zilla・High Jammin・アリタック 作曲:朝本真也
ここで初めて曲名の「38℃」が登場します。
歌詞を見ていきましょう。
フラれた彼女を慰めるために、そして叶わない恋をしている自分を慰めるために2人が抱きしめあったことが分かります。
その時の温度がちょうど「38℃」。
微熱というには高いし、意識が朦朧とするような高熱というには少し低い体温です。
遊びでもなく、恋に浮かれているわけでもない。
それをちょうど表現しているのがこの「38℃」という温度なのでしょう。
平熱というのはだいたい36℃台です。
2人が触れ合ったことによって38℃になったという部分から、2人で一時的に燃え上がったのかもしれません。
彼は彼女とのぬくもりを知ってしまいました。
こうなってしまったら、簡単に忘れることはできないでしょう。
「38℃」を感じてからの日々
出会いを振り返る
もう寝ても覚めても君のことが
頭から離れないの
君とはじめての出会いは
1999〜今までの思い出の File
そう頭整理整頓で思い出す
君は俺の Best Friend に Fall'n
何かある度に相談で
Please! Please!で Missも
Successも報告します
出典: 38℃/作詞:Q-zilla・High Jammin・アリタック 作曲:朝本真也
ここから歌詞は過去にとび、彼女と友達が付き合いはじめた頃のシーンへ。
ここで、主人公の彼にとって付き合っていた彼がただの友達ではなく親友だと分かります。
親友というポジションだったからこそ、彼女からたくさん恋の相談も受けたのでしょう。
彼女と話すきっかけが友人の事しかなくて、自分の気持ちを伝える暇がなかったのだと思われます。
対称の思い
話す度あるがままをさらけ出す
君に対し彼は邪で浅はかな行為
君に隠れて繰り返している日々
はたかりゃ見りゃまるで
ツギハギの様に
俺に言わせりゃもう
これ以上無意味!!
糸がほつれ崩れ去る前に
俺がここから君を連れ出して
出典: 38℃/作詞:Q-zilla・High Jammin・アリタック 作曲:朝本真也
付き合った結果、彼女に待っていたのは彼氏の裏切りでした。
彼は彼氏の裏切りを知っていても、彼女の気持ちを思うとなにも言えなかったのでしょう。
きっといつか別れるだろうと分かっていながら、2人を見守っていた彼の胸中を考えると苦しいものがあります。
最後の1行からは、彼女を奪い去りたいという気持ちが見えますね。
しかし、彼が行動できないでいるうちに、2人の関係は破綻してしまったのです。
物語は再び現在に
彼女のすべてを知っている
今までの出来事巻き戻し
昨日の事かの様に思いだし
全部知ってるよ
君の温もり〜涙の理由までもね
出典: 38℃/作詞:Q-zilla・High Jammin・アリタック 作曲:朝本真也
回想が終わり、現在に戻ってきました。
今日に至るまでの2人のこと、そして彼女のこと。
そのすべてを知っていると歌っています。
そう語る彼のなかには、「だから自分を選んでほしい」という気持ちが隠れているのではないでしょうか。