叶えたい願いや、こうありたいという希望を主人公は持っています。
きっとそれは大きな夢なのでしょう。それゆえに、挑戦することには勇気が必要です。
そんな願いなど叶えられる訳がない、自分なんかがそんな風になれる訳がない。
そんな感情が足を引っ張り、なかなか行動に移せずにいることが窺えます。
下手に挑戦して失敗してしまうくらいなら、今の生活を続けていた方がマシ。
そう思う気持ちが強いのですね。
望む未来へ進むための勇気を持つことができずに、ただその場に佇むだけ。
そうして今日もまた何かが変わるわけでもなく、一日が終わっていくのです。
本当の気持ち
周りへの違和感
ねぇだれか教えて
みんなそうなのかな?
今日が幸せなら
それでいいと思えるって
出典: ツキアカリのミチシルベ/作詞:AIMI 作曲:AIMI
幸福な気持ちで一日を終えることができれば、人はそれで満足できるのでしょうか?
主人公は問いかけます。
主人公にとっての日々は退屈で代わり映えのないもの、ですが他の人たちは違うようです。
日々の中に幸せを見つけて、それなりに満足して生きているようにみえます。
主人公はそれでは満足できませんでした。
このままではいけないという思いや焦りや不安を、どうしてか感じてしまうのです。
自分だけが他の人とは違う。
その違和感は主人公の心の中に、諦められない夢が眠っている証拠でした。
信じる心
幼いころには
確かにあったよ
夢を追いかけてた
でもそれも遠い記憶
出典: ツキアカリのミチシルベ/作詞:AIMI 作曲:AIMI
願っていれば夢は必ず叶う。
かつての主人公はそう素直に信じていられたのです。
大人になった主人公は、同じようにはいられませんでした。
そんなの無理に決まっている。そんな現実的な考えに支配されて心はすっかり冷めてしまったのですね。
純粋に夢を叶えようとしていた記憶は、遙か昔の過去のこと。
それでも主人公には夢に対する真っ直ぐな心があったのです。
夢を信じぬける。そんな力が主人公には秘められているのです。
現状を変えたい
答えのない毎日が
ただ過ぎていく時間が
これから先どうなるのだろう?
わからない…
ツキアカリのミチシルベ
雲を越えボクに届け
進むべき道を照らしてよ
今日がどんなに壊れそうでも
出典: ツキアカリのミチシルベ/作詞:AIMI 作曲:AIMI
正解の見いだせない毎日から抜け出すことができない主人公。
心も体も疲れ果て、すでにぼろぼろの状態です。
目の前の暗闇は晴れず、相変わらず先の光は見えません。
荒れた暗い海を漂流する船人が灯台の光を求める。
進むべき道を見失い、追いつめられた主人公のすがるような思いが感じられます。
現れた光
何があっても
何があっても
信じてたいから
あの日の遠い記憶 呼び覚ますから
忘れないでね 胸に刻みつけ
出典: ツキアカリのミチシルベ/作詞:AIMI 作曲:AIMI
どんなに辛いことがあっても、現実に打ちのめされても信じたいもの。
それは、諦めなければ夢は絶対叶うことです。
いつの間にか忘れてしまっていた、小さな頃に抱いた夢を追う純粋な気持ち。
主人公は再び取り戻そうと決意します。
もう二度と消えてしまうことがないよう、強く心に焼き付けるのです。
真っ暗な闇夜に、ようやく光が差し込みます。
それは空からの光ではなく、主人公の心の奥から灯りだした光でした。
前へと進む
答えは自分の中に
必ずあるものだから
あきらめないで
強く生きることをやめないで
出典: ツキアカリのミチシルベ/作詞:AIMI 作曲:AIMI