周りのダンサーが台本を手放し、ここからダンスパートはさらに熱を帯びていきます。
このMVを見ていると忘れがちですが、この曲のタイアップはあくまでアイドルが歌って踊るアニメ。
ですがここで演者が踊っているのはアイドルのダンスというよりは本格的なミュージカルの歌唱パートです。
宮野を中心にダンサーが周りを囲む構図になっており、とても見ごたえがあります。
総出演
宮野のワンカットから場面が変わります。
その瞬間からオーケーストラの映像も加わり、今までの出演者が総出演。
ダンサーのハンドクラップ。
オーケストラのハーモニー。
ピアノの心地いいリズム。
宮野の歌声。
それらすべてが相まって曲の終盤へ向けて一気に盛り上がっていきます。
MV終盤
ここで光が
ここまでほとんど光のなかった映像ですが、終盤にきてやっと光が差します。
ダンサー、オーケストラ、宮野本人だけではありません。
ヘルメットを被った工事のおじさん、眼鏡をかけたディレクターらしき人。
警備服を着た警備のおじさん。
老若男女、職業問わず、宮野を中心として全員でアンコールの最後を華やかに彩ります。
大団円
曲が終わりを迎え、演者、スタッフが笑顔でハイタッチ。
まるでライブが大成功したかのような盛り上がりです。
宮野を除く全出演者がやり切った表情で喜びを分かち合う中、宮野一人、その輪から抜けてしまいます。
今までの笑顔ではなく、これから戦いに行くような決意の表情。
それはまさに本番前の集中力を高めるアイドルそのものに見えます。
そしてステージへ
歌が終わり、1人また廊下を歩いて行く宮野。
足音だけが響き、そして宮野は扉を開けます。
そこから聞こえてくるのは今か今かと宮野を待ち望んでいたファンの声援。
1人ステージへ向かう宮野の背中を見送ったところで「アンコール」の文字とともにMVの幕が閉じます。
宮野真守がアンコールに込めた思い
アンコールとは
本来アンコールとはライブのプログラムをすべて終えた後、ファンからもう1曲だけ聞きたいと願われるものです。
しかし昨今は初めからプログラムとしてアンコールが組み込まれていることが多いですね。
予定調和のようにアンコールが始まり、そこでやっとライブが終わる。
宮野はそういうアンコールの現状に疑問を持っていたそうです。
そんな現在のアンコールの文化の中でもアンコールだからこそ表現できることもある。
自身も出演するラジオでそう言っていたのを思い出しました。
人一倍アンコールにかける思いが強いからこそ、MVにアンコール前のバックステージの様子を選んだのではないでしょうか?
ありがとうの気持ち
アンコールという文化に人一倍熱い思いを持つ宮野。
そんな宮野がアンコールに込めた思いはありがとうの気持ちだそうです。
スタッフへの感謝、ファンへの感謝、タイアップする作品への感謝もあるでしょう。
MV終盤、宮野は警備や工事の方、裏方のスタッフも演者もすべての人と歌って踊っていました。
ここに宮野の思うアンコールに込めた感謝の気持ちが表れているのでしょうね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。 アンコールにかける宮野の思い。
それを表現した見事なMVだと思わずにはいられません。
今回の記事ではあまり触れませんでしたが、「うた☆プリ」への感謝の気持ちもこの歌には込められています。
気になった方はアニメ「うた☆プリ」もぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。
「うた☆プリ」を見る前と見た後では、このMVを見た時の感想がきっと変わるはずです。