『透明』とはどんな楽曲?
『fate』シリーズの劇場版主題歌
『透明』は、2021年5月26日に発売された宮野真守の21枚目シングルです。
『劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 後編 Paladin; Agateram』の主題歌に抜擢。
宮野真守自身、アニメの登場人物のベディヴィエール役で出演しています。
宮野真守の透き通るような美しい歌声を聴くと、歌詞の意味1つ1つを考えさせられます。
また、イントロの美しい楽器の音色にも注目です。
無観客のコンサートホールで撮影されたMV

ミュージックビデオの撮影場所は、コンサートホール。
ホールにいる人は限られた人数のみで、観客がいないどこか寂しげな様子です。
これまでは観客で賑わっていたコンサートホールが当たり前。
でも今は、以前のような雰囲気を感じることは難しくなっているとMVからも伝わってきます。
新型コロナウイルス感染症の影響が音楽にも影響していることを感じられるMVです。
これまでの日常が味わえなくなり、人々の生活スタイルが大きく変化しました。
そんな限られた状況の中で撮影されたミュージックビデオなのです。
今思うこと、これまでの振り返り、これから進むべき場所…。
ミュージックビデオからは、今私たちが置かれている状況を表しているようにも感じます。
さて、ここからは『透明』の歌詞の意味を探っていきましょう。
安らぎを感じるこの声は誰の声?
懐かしい声だった 私の名を呼んでくれた
包まれて 満たされて 余韻の中そっと目を閉じる
出典: 透明/作詞:坂本真綾 作曲:Jin Nakamura
誰かが自分の名前を呼びかけてくれたのでしょうか。
その誰かとは、私が今までに聞いたことがある声。
親しい間柄だったのかもしれません。
けれど、歌詞からはその声の主が誰なのかは不明です。
遠くで聞こえているのか、近くで聞こえているのか…。
でも、自分の名前を呼ばれて嫌な気持ちにはなりません。
耳にする言葉で1番心地よく感じるのは自分の名前だからです。
親しい間柄の人から呼ばれるのなら、きっといい気分でいっぱいに。
耳の奥で響いている音を聞きながら、何か思うことがあるのでしょうか。
続きを見ていきましょう。
時間が解決してくれる
絶対を探して 完璧を目指して
何度も失って もがいた日々
たくさんの涙 傷ついた時間を 許すように
出典: 透明/作詞:坂本真綾 作曲:Jin Nakamura
何かに挑戦すれば、失敗をせずに1度目で成功したい。
成功するのか失敗するのかわからないものほど怖いものはないですね。
しかし、何事もそんなに甘くはありません。
手放さなければならないものもあるでしょう。
失敗をしてはじめてわかることもあるでしょう。
これまで歩んできた人生で、誰しも心が折れそうなほど葛藤した日々があるはずです。
そんな日々も時間が経てば、大したことではないと気づきます。
自分は何色?
こんな気持ちで終われるなんて あなたの声に抱かれながら
何も持たない 何者でもない 透明な私になる
出典: 透明/作詞:坂本真綾 作曲:Jin Nakamura
1度何色かに染まってしまえば、元に戻すことも他の色に染まることも難しいですね。
私たち人間なら、生まれて子ども時代を経て大人になっていく間にどんな経験をするか。
そんな経験がその人のカラーを決めていくのでしょう。
経験=色
だからこそ、大人になっても色がついていなく、どんなことでも吸収したいと思ってしまいますね。
さて、どうして色がない自分になりたいと感じたのでしょうか。
自分の色をリセットしたくなった出来事が起こったのでしょうか。