衝撃的な歌詞を解釈

男性にからかわれた?

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ウエディング・ベル
からかわないでよ
ウエディング・ベル
本気だったのよ
ウエディング・ベル
ウエディング・ベル

出典: ウエディング・ベル/作詞:古田喜昭 作曲:古田喜昭

本当にキレイなハーモニーです。これで幸せな結婚であれば、何も問題はないわけですが……。

残念ながら、女性は男性にからかわれたと感じています。男性は本気ではなかったのでしょうか。

結婚式といえば新郎新婦のほかに、ご家族や親せき、友人、同僚など、関係者が集まります。

「ウエディング・ベル」の主人公の女性は、どうやら新婦つまりお嫁さんではなさそうですね。

まったく違う解釈をしてみると

この曲でキャッチ―なフレーズとして何度もリフレインされる「くたばっちまえ」について少しお勉強しましょう。

「くたばっちまえ」を言い換えると「死んでしまえ」ですが、前者の方が少しコミカルな印象です。

というのも「くたばっちまえ」は江戸っ子が使ういわゆるべらんめぇ口調ですから悪態ではありません。

ビートたけしさんが良く言っていた「なんだ、ばか野郎」という言葉がありますね。

それを思い出してもらうとわかりやすいのですが、言ったほうも言われた方も本当にバカだとは思っていません。

「くたばっちまえ」も同じように解釈すると「幸せそうじゃねえか!おめでとうさん!」くらいの気持ちです。

このべらんめぇ調で捉えるならPUFFYバージョン、リアルにそのまま解釈するなら大森靖子バージョンでしょうか。

元カノだった…

そのひと言が衝撃的!

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オルガンの音が静かに流れて
「始まる 始まる」
お嫁さんが私の横を過ぎる
「ドレスがきれい」
この人ねあなたの愛した人は
「初めて見たわ」
私の方がちょっときれいみたい
「ずっとずっと きれいみたい」
そうよ
あなたと腕を組んで祭壇に
上がる夢を見ていた私を
なぜなの教会のいちばん後の席に
ひとりぼっちで座らせておいて
二人の幸せ見せるなんて
ひと言 言ってもいいかな
くたばっちまえ アーメン

出典: ウエディング・ベル/作詞:古田喜昭 作曲:古田喜昭

つまり「ウエディング・ベル」の主人公の女性は、新郎の元カレだったわけですね。

元カレが別の女性と結婚。その結婚式に参列していることになります。もはやホラー状態。

もちろん円満に別れた後、友人や仕事仲間としてのつき合いが続くこともあるでしょう。

しかし、「ウエディング・ベル」の女性は元カレと結婚するものだと思っていたわけです。

二股交際だったのか、別れた後に別の女性と出会ったのか、そのあたりは定かではありません。

しかし、元カノを別の女性との結婚式に呼ぶものでしょうか。そもそもそこが問題です。

これで本気ではなかったとわかるでしょう?ということであれば、それもそれで怖すぎ!

お嫁さんよりも自分のほうがキレイくらいの皮肉は言いたくなる状況かもしれません。

ただ、決め台詞が衝撃的!このひと言を言うために、わざわざ参列した女性も凄いですね。

幸せだった…

ふらついてまで…

愛の誓いは耳をふさいでるの
指輪の交換は瞳をとじてるの
神父さんのやわらかな通る声が
遠くに聞こえて ふらつきそうだわ
そうよ
あなたから指輪を受ける日を
鏡に向い夢見ていたわ
素顔の自分に言ったの 幸せよって
お化粧する娘はきらいだなんて
あの優しい瞳はなんだったの
もいちど言ってもいいかな
くたばっちまえ アーメン

出典: ウエディング・ベル/作詞:古田喜昭 作曲:古田喜昭

意地の張り合いの結果、このようなホラー状態の結婚式になってしまったのかもしれません。

男性にも何らかの言い分があり、生涯愛するべき女性と出会ってしまったから「ごめん」と。

これからは友人あるいは仕事仲間としてよろしく!という意味で、招待したとも考えらえます。

お嫁さんは、ご主人に結婚を夢見るような元カノがいたことは知らなかった可能性が高いです。

ご主人の関係者の中には女性もたくさんいるでしょう。でも元カノと知っていたら呼ばないはず。

結婚を夢見ていた元カレの結婚式に、呼ばれたからといって参列するかどうかも問題です。

他の女性と結婚する事実は受け止めがたいものですが、結婚式に参列するのも勇気がいるもの。

女性も意地を張って出かけたのでしょう。ショックを受けることがわかっているのに……です。

ここでふらつかないほうが、どれほど根性が座っているの?という話。ふらついて当然でしょう。

そこまでして言いたかったことが、決め台詞!言わなければおさまらなかったのかもしれません。

幸せは続くと思っていた……やりきれない女性の気持ちが痛いほど伝わってきます。

すっぴん問題

過激な歌詞なので賛否両論あるわけですが、少し主人公の女性の気持ちに寄り添ってみましょう。

日常的に部屋で男性と一緒にいるとき、化粧をする女性もいれば、しない女性もいるものです。

主人公の女性はすっぴん派だったのでしょう。さすがに結婚式では化粧すると思われますが……。

素顔の君がキレイだよ!なんて言っていた男性が、メイクばっちりの女性と結婚するわけですね。

それなら私も化粧すれば良かった……と後悔しても、もう遅いということ。

おまけに男性が言っていたことがテキトーだったとわかり、憤慨しているわけです。

女性の本気度と比べると、明らかに男性はそれほどではなかったことになります。

男性にとっては堅実な女性より、高嶺の花っぽい女性のほうが本当は良かったのかもしれません。

仕方がない……といえばそれまでですが、共感して決め台詞を言いたくなる女性もいるのでは?

もう一つ、男性はこの女性と付き合っていたとは思っていなかったパターンを考察してみましょう。

何人かで食事でもしていた時、メイクバッチリの女性が入店したとします。

それを見て男性陣の女性評が始まりました。

ニコニコしながら聞いていた「彼」が意見を求められ「俺はお化粧する子は嫌だな」と言います。

たまたま言い終わった後に目が合った彼女は自分に言われたような気になってしまったのです。

少し見方を変えるだけで、この曲の解釈もずいぶん変わりますね。

悲しい涙は繰り返す?