サビの盛り上がりが最高!「アスノヨゾラ哨戒班」
「アスノヨゾラ哨戒班」といえばサビの盛り上がる高音が特徴的です。
他のメロディ部分は淡々と静かな感じで歌っている分、サビの盛り上がりがより目立ちます。
IAの繊細で綺麗な歌声が壮大な世界観にマッチしているのも、ポイントの1つです。
タイトルの意味は?
タイトルにも含まれている哨戒班(しょうかいはん)という言葉。
哨戒は敵が来ていないか見張りをするという意味です。
この言葉に「班」がついているので、見張りをする班という意味でしょう。
「哨戒」という言葉を使っているので何かと敵対しているということが分かります。
「アスノヨゾラ」はそのまま「明日の夜空」と考えるのが自然です。
明日の夜空は、将来や未来のことを指しているように推測できます。
また班とのことなので、自分だけの将来や未来ではなく仲間全体の将来のことを指しているのかもしれません。
自分達の将来を守るためにみんなで見張りをしている。
このような意味合いが込められていると推測できます。
「アスノヨゾラ哨戒班」の歌詞解釈
漠然とした不安
気分次第です僕は
敵を選んで戦う少年
叶えたい未来も無くて
夢に描かれるのを待ってた
そのくせ未来が怖くて
明日を嫌って 過去に願って
出典: アスノヨゾラ哨戒班/作詞:Orangestar 作曲:Orangestar
将来なりたいものがある人や、目的が明確な人はそこに向かって突き進んでいくでしょう。
しかし歌詞の主人公は特に情熱を注げるようなものが無い様子。
毎日をなんとなく過ごしていて、無難な選択をしているようです。
苦労しそうな道は避けて、ほどほどの道を歩んできたというイメージが歌詞1、2行目から連想できます。
このまま周りの大人達が勧めるままに自分の人生が決まっていく感覚。
周りの大人が勧める道ですから、できるだけ安定して苦労が少ない道を教えてくれるでしょう。
しかしどこかでその選択に納得できていない自分がいる。
無難にぼんやりと日々を過ごしている中で、将来への漠然とした危機感にも似た不安が襲ってきます。
自分は本当にこのままでいいのか。
特に何かになりたいわけではありません。
目指したいものもない様子。
ただただ、この先の不安だけが募っていきます。
気持ちが溢れる
もう如何しようも無くなって叫ぶんだ
明日よ 明日よ もう来ないでよって
出典: アスノヨゾラ哨戒班/作詞:Orangestar 作曲:Orangestar
自分が何をしたいのか分からない。
将来どんなことをしたいのか想像もつきません。
将来を決める頃には自分の中で何か目標の1つでもあるだろうと思っていた過去。
主人公はどこかの漫画のような運命的な出会いをして自分の人生を変えてくれるものを待っていました。
しかしいざ自分の人生を決める大事な時期になっても、そんなものに巡り合うことはありません。
昔のことを思い出してもぼんやりとした日々を過ごしていた記憶だけ。
あの頃は楽しかったな、という懐かしいような気持ちに浸る一方でヒヤリとするような危機感。
周りの大人の言う事を無難に聞いていただけの人生。
社会に出るとそんな指示を出してくれるような大人たちはいなくなります。
このまま特に何をするでもなく大人になっていく自分。
このままではいけないという気持ちだけが空回りして、どんどん将来への不安は膨らんでいきます。
何もない砂漠のような場所にポツンと放り出されるような感覚でしょうか。
とにかく「目指したいものがない」という状況が現在の大きな苦悩だということが分かります。
小さなきっかけ
そんな僕を置いて 月は沈み陽は昇る
けどその夜は違ったんだ
君は僕の手を
出典: アスノヨゾラ哨戒班/作詞:Orangestar 作曲:Orangestar
将来の夢がないことにコンプレックスを抱いていた主人公。
曖昧で輪郭がハッキリとしない不安に苛まれている間でも時間は無情にも過ぎていっています。
時間が過ぎれば自分が不安がっている未来も近づいてくる。
何もできないまま時間が過ぎるたび、焦燥感に駆られていく主人公。
しかしその不安から解放される日は、ある日突然訪れます。
この出会いが結果的に良いか悪いかというのは分かりません。
ただこの時に苦しめられていた感情がなくなったのは明らかに「君」との出会いでした。
1つの光
空へ舞う 世界の彼方 闇を照らす魁星
「君と僕もさ、また明日へ向かっていこう」
夢で終わってしまうのならば
昨日を変えさせて
なんて言わないから
また明日も君とこうやって
笑わせて
出典: アスノヨゾラ哨戒班/作詞:Orangestar 作曲:Orangestar