Bank Band【forgive】概要

楽曲について

Bank Band【forgive】歌詞の意味を解釈!次の僕らとは?爪先立ちをする理由を読み解くの画像

Bank Bandの【forgive】は東日本大震災から丸10年という節目に発表された楽曲です。

バンドとしてのオリジナル曲は5作目、2021年3月20日に配信リリースされました。

作詞を桜井和寿さん、作曲を小林武史さんが担当。

ゲストボーカルにMISIAさんを迎えた豪華すぎるメンバーが話題になりました。

あの凄惨な震災から「10年」。いまも被災者の心が完全に癒えることはありません。

変わり果ててしまった街の姿も全てが元通りになっているわけでもない。

それぞれが消えない傷を抱えているのです。

それでも前へ進まなければならない。

様々な想いを抱えながらも立ち上がり前を向く人たちへ向けた応援歌です。

MVについて

【forgive】のMVはフルでの公開はされていません。

2021年3月11日にTBSの音楽番組「音楽の日」の放送にて初披露されました。

いつまでも立ち止まってはいられない…。

みんな苦しみながらも繋がっていく未来のために、次のステージへ進んでいます。

その背中を優しくも力強く押すような桜井さんの歌声と曲の疾走感に励まされるでしょう。

前へ進んでいくための掛け声

もっと良くなれる

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えんやこら
まだだよ
えんやこら
まだいくよ

出典: forgive/作詞:桜井和寿 作曲:小林武史

【forgive】の中で一番多く登場する「えんやこら」という言葉。

「えんやこら」は簡単に言えば「よいしょ」や「せーの」という言葉と同じ感覚です。

勢いをつけるときの掛け声だと思っていいでしょう。

3.11の震災では宮城県、福島県、岩手県を中心に多大なる被害を受けました。

震災の爪痕はとても深く、10年経った今でも到底元通りとはいえません。

しかしここに来るまでに多くの人々が汗と涙を流し、癒えない傷を押し殺しながら進んできました。

少しずつですが、色や活気を取り戻した街もあります。

でもまだまだ。「まだまだやれる」という強い意志を読み取ることが出来るでしょう。

ここからが踏ん張り時

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えんやこら
ここから
えんやこら
はじまるよ
今から

出典: forgive/作詞:桜井和寿 作曲:小林武史

あの日から10年。

多くの人がもう十分という程頑張ってやってきました。

「もういいのではないか」と立ち止まってしまいたいと思うこともあるでしょう。

しかし、ここからが一番の踏ん張り時なのかもしれません。

こうしている間にも未来を担っていく新しい命が生まれていきます。

子供たちも自分たちももっともっと生き生きと暮らしていくことを願っています。

明るい未来へ繋げていくため、輝くステージを用意するために立ち上がるのです。

「えんやこら」と声を掛け合いながら前に進んでいる様子が読み取れるでしょう。

何気ない日常にほっとする

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「もういいかい?」
「まだまだだよ」って
子供たちが
かくれんぼしている
可愛らしくて
懐かしくて
束の間 時が止まる

出典: forgive/作詞:桜井和寿 作曲:小林武史

子供たちの楽しそうな声や笑顔にほっとする様子が窺えます。

かくれんぼで遊ぶ子供たちは“あの日を知らない”子供たちなのかもしれません。

何も知らない子供たちの無邪気な笑顔…。

“次の世代”が笑って暮らせる街に戻ったのだと安心しているのでしょう。

自分が生まれ育ったときとは景色がだいぶ変わってしまいました。

でも自分が子供だった頃と同じように遊ぶ子供の姿に、ふとあの頃を重ねています。