『to U』Bank Band with Salyuの歌詞を徹底解釈！コード譜＆ピアノ譜情報あり♪

こちらの動画は2005年から2008年まで放送されたニュース番組『筑紫哲也 NEWS23』でのワンシーンです。

のびやかな歌声を披露している女性は歌手のSalyuさん。デュエットしている男性はMr.Childrenのボーカルを務める桜井和寿さんです。

疲れた心にスッと染み入るようなこの曲のタイトルは『to U』。『筑紫哲也 NEWS23』のテーマソングに採用された曲です。

『to U』を歌うBank Bandは、音楽プロデューサー・小林武史さんと桜井さんを中心に結成されたバンドです。

小林さんや桜井さんらが組織した非営利団体・ap bankの活動資金や融資金を集める目的で結成されました。

ちなみにap bankとは、環境問題や被災地支援などの取り組みを行っている組織です

ap bankは2005年から2012年までの間、毎年ap bank fesという音楽イベントを開催。

『to U』はap bank fesのコンセプトソング的な曲として扱われ、フェスの最後には出演者ほぼ全員で歌う曲として知られています。

CDシングル『to U』は2006年にリリースされました。オリコン週間ランキングでは最高2位を記録しています。

『to U』は2008年にリリースされたBank Bandのアルバム『沿志奏逢2』（そうしそうあいツー）にも収録されています。

実は『to U』にはSalyuさんのソロバージョンも存在しています。こちらはsalyuさんのアルバム『TERMINAL』、ベストアルバム『Merkmal』で聴くことができます。

デジタル盤をダウンロード購入することも可能ですよ。ぜひ聴いてみてくださいね。

『to U』の歌詞はとても静かな風景の描写からはじまります。

水面を揺らす風さえない静かな＜池の水＞。そこへ＜公園に住む水鳥＞がやってきて、池へ＜命を与える＞ように水面を揺らします。

本物の＜空＞と、＜池の水＞に映る空の影。この二つは＜矛盾も無く＞そこに存在します。それはまるで＜光と影＞のようであり、＜表と裏＞のようでもあります。

それを見ると＜私達＞人間も＜こんな風であれたら＞と願わずにはいられません。

しかし悲しいことに、私たちは互いの矛盾を受け入れられず、争ってしまうこともあります。

公園の風景を見て人々の平和を願ってしまうように＜何か＞や＜誰かを通して＞、人と人との＜想いは繋がっていく＞のかもしれません。

＜遠くにいるあなた＞とは、すでに亡くなってしまって二度と会えない人のことでしょうか。

大切な誰かを亡くしてしまった＜昨日＞。乗り越えられないうちは＜涙＞が絶えず、他人にも自分にも心を開くことができない。そんな気持ちを味わうことがあるかもしれません。

しかし月日が流れて悲しみの涙が＜微笑み＞に変わり、困難を乗り越えることができたそのとき、私たちは＜人をもっと好きになれる＞はず。

それには時間がかかっても仕方がありません。今は＜頑張らなくていい＞のです。