変わってくことでしか続いてはいかない
それもとうに理解してる
新しい景色を許すことで
それまでの全てが許されるならいいのに

出典: forgive/作詞:桜井和寿 作曲:小林武史

昔ながらの建物や景色が変わっていく様子には少し寂しさを感じるでしょう。

大切な人と過ごした思い出が、ひとつずつ消えていくような感覚になります。

馴染みあるものが次々と新しい姿に生まれ変わる様子は抵抗感を抱くものです。

しかし、変わりゆく姿を少しずつ受け入れなければいけません。

変わってゆくからこそ、街はずっと色を持ち続けられるのでしょう。

新しい景色には大切な人はもう居ません。

それでも受け入れ前へ進むことを大切な人は望んでくれていると信じたい…。

寂しさを抱えながらも前へ進もうとする葛藤が読み取れます。

何度だって始められる

爪先立ちして
風のディストーション
身体中に浴びながら歌うよ
花びらが舞った
きらめく解放区で
明日のためのメロディを奏でよう
金網を越えて
何処までも飛んでけ
あの日消えた未来予想図を

出典: forgive/作詞:桜井和寿 作曲:小林武史

未来への期待に胸が高鳴っている様子が読み取れるでしょう。

もう立ち止まって寂しさに押しつぶされそうだった自分はもういません。

消えない痛みを抱えながらも、前を向いて強く歩き出しています。

動き出すことで可能性はどんどん広がり、何てことない瞬間さえ愛おしく輝いてみえるのです。

誰もが夢を見ていいし、幸せになることを諦めなくていい。

私たちひとりひとりの秘めた可能性を信じて何処までも進んでほしい。

多くの人に生きる希望を与えてくれるような強く優しいメッセージが読み取れるでしょう。

次の僕らの未来へ

Bank Band【forgive】歌詞の意味を解釈!次の僕らとは?爪先立ちをする理由を読み解くの画像

爪先立ちして
次の僕らへと
花びらが舞った
次の未来へと

出典: forgive/作詞:桜井和寿 作曲:小林武史

「次の僕ら」とは“あの日”の悲しみを乗り越え、立ち止まらずに前に進む「僕ら」のこと。

決して“あの日”を忘れるのではありません。全部抱えたままでもいいのです。

「花びらが舞う」というフレーズから春を連想できるでしょう。

春は新しい出会いが溢れる季節です。

たくさんの期待が込められているように窺えます。

昨日を許して
次の僕らへと
歌よ響け
次の未来へと

出典: forgive/作詞:桜井和寿 作曲:小林武史

生きていく上できっと“あの日”の悲しみに囚われてしまう日もあるでしょう。

立ち止まってしまう日もあるかもしれません。

そんな自分も全て許してほしいというメッセージが読み取れます。

涙を連れて飛んでけ
次の僕らへと

出典: forgive/作詞:桜井和寿 作曲:小林武史

悲しみに暮れ涙を流すことは悪い事ではありません。

悲しみも、苦しさも全て連れて次の未来へと歩み続けていくのです。

移り変わる景色に寂しさを感じることもあるでしょう。

新しい景色も寂しい自分も、全て許して受け入れることでまた一歩前へと進めるのです。

立ち止まってしまっては未来を切り開いていくことはできません。

【forgive】は「みんなに一緒に進もう」と私たちの背中を優しく押してくれる楽曲です。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

思い出して悲しみに暮れることも、忘れることを寂しいという気持ちも全て「許す」のです。

どんな自分も受け入れることで、きっと新しい明日を生きていけるのでしょう。

「ap bank」の活動として復興支援に携わり続ける桜井さんだからこそ書けた詩です。

様々な想いに触れたからこそ紡がれる言葉は、私たちの胸に優しく響きます。

ここからはBank Bandがカバーした楽曲の中からオススメを紹介していきます。

【歌うたいのバラッド】は斉藤和義さんの渾身の恋愛バラードです。

愛する人への想いを不器用にも丁寧で一生懸命伝える歌詞にグッとくる一曲になっています。

斉藤和義の代名詞とも言えるバラードの名作『歌うたいのバラッド』は、20年以上経った今でも新たなファンを増やし続けています。心に刺さるPVとあわせて作品の魅力に迫ります。

中島みゆきさんの【糸】は結婚式でよく使われる楽曲です。

Bank Bandとして奏でる【糸】はオリジナルよりも少しスローテンポで始まります。

ゆっくりとしたメロディーは結婚式のエンドロールとよく合い参列者の涙を誘うのでしょう。

1998年2月4日リリースの中島みゆきの35枚目の両A面シングルです。もう1曲は「命の別名」。共に、テレビドラマ『聖者の行進』の主題歌に起用されました。ミスチルの桜井和寿率いるBank Bandにもカヴァーされるなど、長い間幅広い層に支持され、出会いや縁を歌ったその歌詞から結婚式の定番ソングとして定着しました。

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