どこらへんがファンタジーっぽいのか？
刀と馬
ファンタジーには現代ファンタジーと中世ファンタジーがあります。
ジェジュンのMVは中世ファンタジー（西洋）です。
武器として刀を持っています。
またブーツや洋服など現代のお店で出回っている衣装が使われています。
つまり西洋ですね。
設定でいえば東洋の刀術を学んだ戦士でしょうか。
ファンタジーもののゲームでも刀を武器にする仲間が登場します。
しかし、移動手段は馬。
馬と刀から中世であることが想像できます。
しかし、武士の恰好はしていない。
だからファンタジーなのです。
なぜ波打ち際で歌っているのか？
極上の波しぶき
わざわざ海に入らなくても砂浜で戦えばいいのでは？
MVを見て、そんな疑問が湧いた読者もいるでしょう。
いやいやせっかく海があるんだから入らないと面白くない。
演出家はそう考えます。
歩くたびに打ち付ける波しぶきは見るものを興奮させるのです。
四人の敵との殺陣（たて）のシーンも同じです。
微妙に足だけ海に入っています。
荒々しさを出すのに一役買っていると言ってもいいでしょう。
葛飾北斎の浮世絵でも波を描いた一枚があります。
「神奈川沖浪裏（かながわおきなみうら）」です。
遠方に富士、手前に波と五十石船を描いています。
江戸時代から”波”は人々の心をつかむ原子だったのです。
本格的な格闘シーンが見物
ジェジュンは丸腰
格闘シーンは現代版の方が迫力があります。
後ろ回し蹴りに二段蹴りなど技の応酬が見られます。
しかもジェジュンは丸腰。
相手は長さ五十センチほどの棒を武器に襲ってきます。
それを確実にガードしてからの反撃。
まさに「Defiance」です。
一度、やられかけますが攻撃してきた右手をつかみスライド。
バーカウンターのグラスやボトルが粉々に砕けます。
これは合気道の要素が入っています。
相手が攻撃してくる場合はガードも大事です。
攻撃の手を緩めず、守りも怠らない。
攻守一体の動きが必要なのです。
もちろんMVですから、手順は決められているでしょう。
それにも関わらずスピード感のあるシーンが繰り広げられます。
かなり本気で殴りにかかっているのでしょう。
ブラックのジャンパーがかっこいい
MVの現代版のジェジュンが身につけているジャンパー。
ジッパーを全開にして戦っています。
殴り合いのシーンなのでジッパーを開けた方がやりやすいのでしょう。
そして、現代版での移動手段は自動車。
ファンタジー版の長めの上着だとドアに引っかかるのです。
そうした動きやすさも考慮された服装です。
日本でも持ち家率が高く、自動車での移動が多い富山県。
男性も女性も冬のコートはピーコート派が仰山（ぎょうさん）います。
MVのジェジュンも富山の冬も短い丈が好まれるのです。
反対に電車通勤の多い東京近辺はロングコートがメジャーです。
電車のドアが開閉するたびに足元から冷気が伝う冬。
やはりロングの方が支持されるのでしょう。
まとめ
MVのストーリー構成や採用されているアニメについて執筆しました。
きっと日本のアーティストとのMVと違いを感じた読者も多いでしょう。
韓国のMVは衣装からストーリーまで巧みに撮影されています。
それはまるで映画のよう。
しかもジェジュンだけでなく、他の役者も登場しています。
日本のミュージシャンなら登場しても一人ぐらいです。
アーティストを全面に押し出したMVが一般的です。
しかし、ジェジュンは一人。
面白いMVを撮るには他の俳優も必要です。
三枚目がいるから二枚目（ジェジュン）が引き立つのです。
また物語になっていることでMVの再生時間が伸びます。
やはり渾身の作ならば最後まで見てほしいというのが心情。
視聴者を引き込ませるストーリーであることが肝なのです。
中には他の役者を入れない場合もあります。
しかし、男女がテーマの場合は女性グループでも使います。
要するにMVの構成次第ということですね。
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