僕についておいで

現実逃避

【宮田】
Hi 飲み足りないぜ こんなくらいじゃ
 ヤなことだらけの週初めなら
 Call, Call, Call, Call
 あなたを呼ぶ。 呼ぶ。 呼ぶ。 呼ぶ。

出典: CHUDOKU/作詞:SHIROSE 作曲:Simon Janlov

仕事、人間関係、「僕」はきっと日々の生活に退屈しているのでしょう。

特に週初めは気が進まない。

また今日から1週間、巻き戻し再生の様な繰り返しの日々を送るのです。

そんな現実から逃れたくて、彼はついついお酒に頼ってしまいます。

けれどいくら飲んだって飲み足りない。

1人では何にも楽しくないのです。

そんな時、彼の頭をよぎるのは彼女の顔

退屈な日常にスパイスを。

彼は彼女に刺激を求めていたのでしょう。

電話で呼び出したということは、彼女と「僕」はすでに知り合いだと読み取れます。

恐らく「僕」は彼女のことを以前から狙っていたのでしょう。

そして、急な電話で呼び出すことができるということは、2人はある程度の仲であることも考えられます。

朝まで付き合って…

【北山】
明日は休みじゃないけど、
2時まで一緒にいてよ
 乗り過ごしたフリしてよ。
「もう終電ないぜ」 yeah

出典: CHUDOKU/作詞:SHIROSE 作曲:Simon Janlov

彼女を呼んだ「僕」。

そこはきっと、どこかの雰囲気の良いBarでしょう。

華奢なヒールでコツコツと「僕」に近づく彼女。

2人はしっとりとカクテルを飲み交わし、距離を縮めていきます。

明日も仕事で朝は早いけど、彼は彼女を返したくありませんでした

終電に気付かずに乗り過ごしてほしい。

彼はそんなことを思っていました。

けれど、「今夜は泊っていきなよ。」

そんな直球はナンセンスです。

時間はあっという間に過ぎ、とうとう彼女は知らぬ間に終電を逃すことに。

さて、彼女は本当に「知らぬ間に」だったのでしょうか。

いいえ、きっと違うはずです。

だってこれは「大人の夜」なんですもの…。

歌詞からは、一夜限りの関係での駆け引きではなく、これまでにも付き合いがある上での駆け引きということが分かります。

一夜限りであれば互いにただ思うように遊ぶだけでもいいかもしれません。

しかし、恐らく「僕」はそんな関係で終わるのではなく、この先を見据えているのでしょう。

自分が望む関係になるために、「僕」から駆け引きを仕掛けているようです。

僕を惑わせるのは

ほろ酔いの彼女

※②
【藤ヶ谷】
酔ったフリでGood girl
僕は君のCHUDOKU

出典: CHUDOKU/作詞:SHIROSE 作曲:Simon Janlov

ほろ酔いの彼女。

そのトロンとした目に「僕」は引き込まれていく。

彼女はほんのちょっと大げさに、酔った演技をしていました。

女性なら共感できる方も多いでしょう。

頬を赤らめ、彼に笑いかける。

本当はしっかり歩けるけれど、少し彼にもたれかかってみたり。

彼女の少しだけの嘘に彼はドキリとさせられるのです。

彼女にその気がなければ酔ったフリなんてしないで、ほどほどのタイミングで帰っていたでしょう。

そもそもこの場に来なかったかもしれません。

しかし、そうしなかったということは、彼女も彼に全く気がないわけではないのだと読み取れます。

これから2人の関係がどう変わっていくのかが気になる展開です。

学生の頃とは違う、大人だからこその駆け引きになんとも言えない色気が漂っています。

さりげなく、さりげなく。

【玉森】
部屋の電気を消して見ない?
なんて言っちゃって Yeah
※①繰り返し
【二階堂】
リモコン。 Huh
あげたボリューム。 海外ドラマ。
ぶっちゃけ最初っから見てねぇ
スマホの電源切ってる君も
もしかしてその気なの?

出典: CHUDOKU/作詞:SHIROSE 作曲:Simon Janlov

部屋には彼女と2人きり

「僕」は彼女と良い雰囲気になりたいのです。

彼女の好きな海外ドラマをソファーに座って見る彼ら。

「僕」はさりげなく、「部屋を暗くして見ないか?」と提案します。

このサビの2行、サビだけだと「僕」が突然電気を消したがっているように感じます

けれど、そんなにがっついたら格好悪いじゃないですか。

恐らくこれは、電気を消してドラマを見ないか?ということ。

彼はあくまでクールな男でいたいのです。

こうしたシーンで、余裕がないことを男としては悟られたくないのでしょう。

明らかに狙っていることを彼女に知られるわけにも行きません。

そんな感情がバレてしまえば、駆け引きどころではないでしょう。

冷静でいようとして、それでも期待をして落ち着かないような雰囲気が滲んでいます。

心の葛藤