結花乃さんの想いが込められた曲
結花乃さんには、お祭りで買ってきた金魚がすぐに死んでしまった、という経験をしたことがあるそうです。
どんなに頑張って世話をしても、お祭りの金魚はあまり長生きしません。
もしかすると子どもの頃、生まれて最初に目にする生命の終わりかもしれませんね。
こうした経験に、結花乃さんはさらに病院で目にしていた景色を重ね合わせたといいます。
結花乃さんは歌手になる前、看護師として病院で働いていた異色の経歴の持ち主。
病院では人間の生命の終わりを目にすることも珍しくありません。
いつかは終わってしまう儚い生命だけど、懸命に輝いている。それは人間も金魚も同じこと。
そうした考えから、金魚と人間を重ね合わせて「きんぎょすくい」という曲をつくったそうです。
「きんぎょすくい」で描かれた「掬い」と「救い」
「きんぎょすくい」は「みんなのうた」の曲。
子どもにもわかるようにと、歌詞にもタイトルにもひらがなが多く使われています。
推測にすぎませんが、ひらがなを使うことでタイトルに2つの意味合いが生まれたのではないかと思います。
ひとつは、「金魚掬い(すくい)」という本来の意味。
お祭りの屋台で金魚を掬い、家に連れてくるという意味合いです。
そしてもうひとつは「金魚救い」という意味。
曲の中で「きみ」は停滞する日常から金魚を救い、「しあわせ」な時間を金魚に与えることができました。
こうした2つの意味が「きんぎょすくい」というタイトルに込められているのではないでしょうか。
まとめ
結花乃さんの「きんぎょすくい」は、金魚の目線で描かれた世界が心に響く曲。
結花乃さん自身の体験をもとに、優しくも切ない曲に仕上がっています。
「きんぎょすくい」の歌詞に秘められた金魚の気持ちは、きっと子どもの心にも大人の心にも届くはず。
ぜひ金魚になりきって聴いてみてくださいね。
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