結花乃さんの「きんぎょすくい」を解説!

【結花乃/きんぎょすくい】「みんなのうた」放送曲の歌詞を解説!金魚目線で描かれた世界を覗いてみない?の画像

結花乃さんの「きんぎょすくい」は、金魚の目線から見える世界を描いた曲。

小さくよわい生命の灯と美しさに胸を打たれます。

「きんぎょすくい」の歌詞に秘められた想いに迫っていきましょう。

「みんなのうた」で放送され話題に!

【結花乃/きんぎょすくい】「みんなのうた」放送曲の歌詞を解説!金魚目線で描かれた世界を覗いてみない?の画像

「きんぎょすくい」はNHKの「みんなのうた」で放送された曲です。

2018年の8月から9月まで、テレビで流れました。

お祭りでよく目にする風景と、金魚との出会いと別れ。

そして金魚の目から見える、美しくも外に出ることのできない切なさを感じる世界

結花乃さんが作った切り絵をもとにした映像も美しく、「きんぎょすくい」の世界観にぴったりです。

映像を担当した須田英和さんのコメントからも、「きんぎょすくい」へのこだわりがうかがえます。

コメントは「みんなのうた」公式サイトで読むことができますよ!

【うた】結花乃【作詞】結花乃【作曲】結花乃、nao【映像アニメ】原画:結花乃、映像:須田英和、アニメ:遠藤ゆか【初回放送】2018年08月〜09月

金魚をイメージしたMVが幻想的

「きんぎょすくい」は「みんなのうた」の映像だけでなく、結花乃さんのMVも魅力的です。

金魚も登場する幻想的なMVを少しのぞいてみましょう。

金魚を演じる結花乃さんが美しい

「きんぎょすくい」のMVやCDジャケットで、結花乃さんは赤い衣装を身に着けています。

透け感のある、ひらひらとした赤い布は金魚のように見えます。

背景は水をイメージした青。

光が揺れる空間は、まるで金魚鉢の中のようです。

本物の金魚も登場する中、結花乃さんが歌い上げるのは金魚の気持ち。

歌詞と表情もぴったり合っています。

結花乃さんを見ていると、金魚が人間になったらこんな感じなんだろうな、と思えてきませんか?

フルサイズのMVをYouTubeで見ることができるので、ぜひ一度じっくりのぞいてみてください。

「きんぎょすくい」の歌詞が優しくも切ない

【結花乃/きんぎょすくい】「みんなのうた」放送曲の歌詞を解説!金魚目線で描かれた世界を覗いてみない?の画像

短い生命でも精一杯生きる金魚の気持ちが描かれている「きんぎょすくい」。

切なく胸を揺さぶる歌詞を一緒に見ていきましょう。

金魚が見たお祭りの風景

ふえのおと ちょうちんの あかり
色づくのは 水面のむこう
 
波もない プールの中から
そっと そっと すくって
わたしの名前 つけてくれたね

出典: きんぎょすくい/作詞:結花乃 作曲:結花乃、nao

まず描かれているのはお祭りの風景

祭囃子の「ふえのおと」や、道に飾られた「ちょうちんのあかり」など、お祭りらしい景色に彩られています。

しかしそんな景色は「水面のむこう」にあると、歌詞には書かれています。

なぜならこれは金魚の目から見た世界。

水槽の中から金魚が人間たちの世界を見ているのです。

とても楽しそうな風景のはずなのに、「水面のむこう」という表現から切なさを感じられるでしょう

金魚はとある人間と出会います。

波すら立たない停滞する「プールの中から」自分をすくってくれた人間。

金魚は心の中で人間に話しかけているようです。

「~してくれたね」という表現から、金魚が人間に対して感謝の気持ちを抱いていることが伝わってきます。

よわく儚い生命の「灯」