乃木坂46の「孤独兄弟」ってどんな歌?
AKB48の公式ライバルとしてデビューしたものの、今では独立したアイドルグループとして人気を集めていますね。
シングルが発表されるたびに選抜メンバーが入れ替わりますが、選抜入りを逃した「アンダーメンバー」にも楽曲を発表する機会が与えられます。
選抜・アンダーそれぞれに根強いファンがいますし、個性豊かなメンバーが揃っているため、乃木坂46のメンバー個人にもファンがいるのが特徴的です!
ただ、意外なことに、乃木坂46のメンバーのうち数人が別のグループを作る「ユニット」は、結成されることがあまり多くありませんでした。
乃木坂46の初めてとなるユニットは、2014年3月に橋本奈々未さんと白石麻衣さんが結成した「孤独兄弟」です!
どうして名前が「孤独兄弟」なの?
乃木坂46の橋本さんと白石さんによるユニット「孤独兄弟」は、同名の曲でデビューしました。
ただ、ここで気になるのは「どうして名前が孤独『兄弟』なの?」「孤独ってどういうこと?」という点ではないでしょうか。
まず、ユニット名が「姉妹」ではなく「兄弟」となっているのは、「孤独兄弟」が白石さんと橋本さんによる男装ユニットであり、歌詞も男性目線だからなんですね。
乃木坂46の大人気メンバーで、いつもファンや仲間に囲まれているお2人からは想像できませんが、「孤独兄弟」では別れたくてもお互いを忘れられない2人の兄弟愛が歌われています!
今までの乃木坂46とは違う「孤独兄弟」のMV
ハードボイルドな男の世界
夜の街、西部劇に出てきそうなバーのポーチに、数人の男たちが集っています。店の前では炎が燃えさかり、ただならぬ雰囲気ですね。
そこへ逆光を浴びながら歩み寄る2人の影。達筆で描かれた「孤独兄弟」というタイトルが画面いっぱいに映し出され、曲が始まります。
ストリングスの音が響き、ドラムがテンポを刻む中、浮かび上がるのは炎に照らされた橋本奈々未と白石麻衣の「孤独兄弟」の姿。
「孤独兄弟」は男たちと睨み合い、周囲には仲間と思われるバイクも走り寄って来て、一触即発の様相を呈しています。
張り詰めた空気の中で曲のAメロが始まりますが……歌声はいつもと同じくキュートな乃木坂46なのでした。
もっとも、歌詞は男の世界を描いたハードな内容です。MVにも危険な香りが漂っています。
いよいよ殴り合いの喧嘩が始まるのかと思いきや、なんと「孤独兄弟」は取り囲んだ男たちと一緒に踊りだしてしまいます!
MVも歌詞も賛否両論?
橋本奈々美さんと白石麻衣さんのユニット「孤独兄弟」には、ファンから賛否両論の声が寄せられています。
肯定的な意見としては、「男装した2人がかっこいい!」「今までの乃木坂46とは一味違って良かった」というものがありますね。
疑問の声も「孤独兄弟」を否定するわけではなく、「2人には歌唱力があるんだから、もっと低い声で歌っても良かったのでは?」「アイドルらしさを捨てて、完全なハードロックにしたほうが良かった」などど、2人の実力を高く評価するものとなっています!
「孤独兄弟」の歌詞で描かれる兄弟愛
言うまでもなく乃木坂46は女性アイドルグループですが、「孤独兄弟」は男性の立場で歌われるものです。
社会に溶け込むことができずにさまよい、常に居場所を探し続けるけれど、支えあって生きる2人の兄弟愛、あるいは友情が描かれていますよ!歌詞を見てみましょう。
もっと孤独に 孤独に 孤独に
あいつなんか見捨てて
今 俺は行くんだ
信じられてたわけでも
信じてたわけでもない
続くセンターライン
しがらみ振り切って
俺は息を殺し気配を消そうか?
サービスエリアで給油しながら
ガソリンの匂い思い出す
そうさ あいつと殴り合った日々
未来の夢 傷つけた
出典: http://www.kasi-time.com/item-71448.html
孤独を求めつつ、仲間が忘れられない
歌詞からは、「孤独兄弟」の主人公が今以上に孤独になろうとする様子が覗えますね。相手は、タイトルのように兄弟か、家族同然の仲間なのでしょう。
それでも、「信じてたわけでもない」と相手と自分の間には信頼関係などないことを強調し、「しがらみ」というネガティブな言葉で突き放そうとまでしています。
主人公はバイクで夜の街を走り、SAのガソリンスタンドに立ち寄ります。そんな時に浮かぶのは、どうでもいいはずの「あいつ」の姿なんですね。
孤独を求めているはずなのに、大切な仲間のことが今でも頭から離れない……。そんな、複雑な男性心理が表現されています。
仲良しの白石麻衣さんと橋本奈々未さんが、孤独な男同士の友情を描くというギャップは、乃木坂46ファンに新たな衝撃を与えてくれました!