理想も現実も狂わせる原因
生きている気がしない日々
いつまでも気づかないなんて
真夜中の遊戯
ねぇ生きてる心地がしないの
刺激でトバせて
出典: ペルソナ/作曲:花村想太,Louis 作詞:ヒカル,花村想太
サビが終わり曲も落ち着きを取り戻します。
歌詞も象徴的なフレーズを多用し思わせぶりな印象です。
真夜中に何かをしていることを気が付かないという部分。
遊戯とはもちろん子供の遊びやゲームのことですがもちろんそんな意味ではありません。
気が付いていないということは1人で何かをしていることに気が付いていないのか。
それともすでに遊戯をしているのにそのことに気付いていないのかのどちらかです。
後半では生きている心地がしないことを理由に刺激を求めています。
逆に言うと刺激があれば生きている実感が持てるということです。
口調からいうと刺激が欲しいのは彼女ということになります。
そうすると遊戯に気が付かないのは僕になるのです。
彼女には遊びであっても僕は遊びとは思っていなかったということでしょうか。
男女の関係性を示唆する局面ですね。
眠る間に打つディスプレイとは
あなたが眠る間に打つディスプレイ
理想も現実も私を満たして狂わすの
毒で色付かす世界
出典: ペルソナ/作曲:花村想太,Louis 作詞:ヒカル,花村想太
ディスプレイとはおそらくパソコンのディスプレイです。
パソコンを通したインターネット世界により現実が満たされる。
それは自分を満たす代わりに毒というマイナスの要素も与えられるという意味でしょう。
ここで1人称が僕から私に変更されていることにお気づきでしょうか。
ここから主観が彼女に移り変わったのでしょうか。
次のフレーズで明らかになります。
仮面をはがし本当の自分を解放する
物足りなさの穴埋め
一人では
物足りないの
その指じゃ
私の音は奏でられない
出典: ペルソナ/作曲:花村想太,Louis 作詞:ヒカル,花村想太
やはりここでも1人称は私となっています。
さらに1人では物足りないというフレーズにお気づきでしょうか。
彼女つまり私は真夜中の遊戯をしていることに僕が気付いていないことを知っていたのですね。
そしてその理由についても触れています。
その指では奏でられない。
つまり僕の力では私に生きている実感をさせるような刺激は与えられないという意味にとれます。
僕だけの後悔
僕だけ後悔しても
神様が赦そうとも
目に見えぬ罪犯した
仮面を剥がし偽りの色を奪う
出典: ペルソナ/作曲:花村想太,Louis 作詞:ヒカル,花村想太
ここでまた1人称が僕にもどります。
何かしらの罪を犯している様子の表現です。
僕だけが後悔の“だけ”に注目してみましょう。
だけは一定の範囲の中で数量を表すときに使います。
3人中2人だけ、やクラスの中で君だけなどです。
おそらく罪は2人で犯しているのに僕だけが後悔ということは私が後悔していないことになります。
また赦す(ゆるす)とは許すとことなり、認めるという意味に加え罰を与えない印象を含みます。
神様に赦されたのは誰の仮面を剥がした罪なのでしょうか。
私の仮面を剝がしたのであれば目に見えるはずです。
つまり僕が僕の仮面を剥がし、自分を偽る色を取り去っているということになります。
それを罪と表現しているのでしょうか。
仮面をつけた僕
もう許さない 許せはしない
後悔しろ 僕へ向けたそのピストルを
震えた声で 潤んだ瞳で縋り付こうが
もう許さない 許せはしない
どこまでも君を堕とし続けてみせる
仮面をつけた僕は
ただのペルソナ
愛した君を彷徨い求め
憎しみが僕を狂わせて行く
仮面をつけた僕は
ただのペルソナ
出典: ペルソナ/作曲:花村想太,Louis 作詞:ヒカル,花村想太