美しい関西弁の歌詞
今回ご紹介するのはティーナ・カリーナさんの「あんた」。
2012年10月17日にリリースされたこの楽曲は、彼女のファーストシングルです。
「あんた」は出身である大阪府の関西弁を使ったフレーズが印象的。
一度聴いたら忘れられません。
有線放送の関西地区ではなんと、リクエスト1位という快挙を残しています。
しかも、このリクエスト1位はリリース前に達成しました。
そんな「地元愛」のこもった「あんた」は、離れ離れになった愛する人を切実に想う楽曲。
夢を叶えるために離れてしまった相手に、関西弁で何度も投げかけを繰り返すサビはまさに鳥肌物です。
ぜひ、大切な人を想いながら聴いていただきたいと思います。
切ない気持ちが溢れるMV
「あんた」のMVには、一人虚しく過ごすティーナ・カリーナさんの姿が映し出されています。
一人何もすることがない時間ほど、ぼんやりと好きな相手の事を考えてしまう…。
そんな経験をしたことのある人も多いのではないでしょうか?
一人でぼんやりと過ごす時間
最初は日の光の中でぼんやりと歌う場面から始まりました。
時折映される表情は虚ろで、どこか遠くを見ていますね。
その後、段々と日が暮れ夜になり、気持ちの高まりと共に雪が舞い始める…。
愛という温もりを失い、今にも凍えてしまいそうな姿に心を打たれます。
「あんた」への気持ちを吐き出しきったあと、再度窓辺から光が差し込み始めました。
これは「朝日」でしょうか?
だとしたら、一晩中思い悩んでいたということになります。
悩みながら過ぎ去っていく日々の様子がヒシヒシと伝わるMVですね。
夢を追う「あんた」を待つ
「あんた」を待ち続けて…
これで何度目の 冬を過ごしたんかな
あんたがもたもた してるからやで
出典: あんた/作詞:ティーナ・カリーナ 作曲:ティーナ・カリーナ
「あんた」を待ち続けて、数えきれない年月が過ぎていったようです。
ここで待っているのは恐らく「彼が夢を叶えて自分のもとへ帰ってくること」でしょう。
主人公は「あんた」との未来を期待しているのですが、思った以上に結果が追いつかない。
そんな焦りや切なさが感じられるフレーズで始まります。
寂しさを見せない強がり
こっちは一人でも 上手いことやってるから
全然心配してくれなくても ええねんで
出典: あんた/作詞:ティーナ・カリーナ 作曲:ティーナ・カリーナ
先ほど寂しさを口に出しましたが、ここではむしろ強がってみせているようです。
「あんた」にむけて送ったメッセージや電話の内容を歌っているのかもしれません。
「夢に向かって進む彼の邪魔をしたくない」。
「頑張りすぎて空元気を出してしまう性格なんだよね」。
といった意味合いが込められているのかなと思いました。
特に「全然」という極端な言葉をつけることで、無理している印象が強まっていますね。
大好きな気持ちは変わらない
夢を追うあんたの背中 見飽きたはずやのに 嫌いになれへんよ
出典: あんた/作詞:ティーナ・カリーナ 作曲:ティーナ・カリーナ
彼の成功を待ち続ける日々は、いつ出口に辿り着くか分からないトンネルの中のよう。
寂しさや不安が積もって「苦しい」と感じても、それで彼を嫌いになることはできない。
彼のことを大好きなのが伝わってきて切ないですね。