旅の途中、自分の行動が本当に正しいのか、望んだ答えを手にすることができるのか悩むこともあります。
そんな風にあきらめたくなっても、ルフィたちは自分や仲間のことを信じて旅を続けてきました。
慣れ親しんだ故郷を離れて、まだ見ぬ世界に漕ぎ出したキャラクターもたくさんいます。
そんなキャラクターたちの心情が、たった2行の歌詞に鮮明に表れているのではないでしょうか。
仲間と共に夢に向かう
そうさ僕らの夢の欠片は一つになった
揺るがない絆をつなぎ 眩しい未来へ!
出典: HANDS UP!/作詞:BACK-ON 作曲:BACK-ON
最初はバラバラに旅をしていて、時には敵対することもあった麦わらの一味。
しかしルフィと出会うことで、ひとつの夢に向かって進んでいくことになるのです。
そんな旅の思い出が1行目の歌詞に表れています。
2行目の歌詞には、麦わらの一味の強い「絆」が表現されています。
ルフィたちの旅はつらいこともありますが、いつだって明るい未来に向かって突き進んでいるはずです。
ファンがキャラクターを信じる思いも歌詞に反映されているのかもしれません。
今すぐにもっと HANDS UP! そう夢を唄って ずっと STAND UP! 折れない旗かかげ
何度だって壁を越えたんだ! 止まらずに さあ行こう!
もっと LOOK UP! そう胸を張って! ずっと STEP UP! 波を飛び越えて!
願いをそっとひとつなぎにして 未来へとさあ行こう! HANDS UP!!
出典: HANDS UP!/作詞:BACK-ON 作曲:BACK-ON
1番のサビでは冒頭の2行分の歌詞の他に、航海の様子が目に浮かぶ2行分の歌詞が追加されています。
荒波にも負けず、船のデッキに立って前を見すえる麦わらの一味の姿をイメージした人も多いでしょう。
Bメロでつないだ「絆」がこのパートの4行目では「願い」になり、夢への原動力となっています。
「HANDS UP!」の中で何度も登場するこの4行分の歌詞を聴いていると、勇気がわいてくるでしょう。
困難に立ち向かってきた自分と仲間を信じて前に進む、という歌詞が、聴き手に勇気をくれるのかもしれません。
僕らの行動が道をつくる
「HANDS UP!」の2番では、旅が次の「誰か」へと続いていく様子が描かれます。
歩んできた道のりは無駄ではない
残してきた足跡が いつかきっとまた誰かの
「果てしなく長い旅」の道しるべになるだろう
出典: HANDS UP!/作詞:BACK-ON 作曲:BACK-ON
ルフィたちはこれまで多くの人々と出会い、戦い、絆をつないできました。
その姿を見て、「自分も前へ踏み出そう」と思った「誰か」は少なくないでしょう。
「誰か」の中には「ワンピース」に登場するキャラクターだけでなく、現実世界のファンも含まれると思います。
人生という旅路において、「ワンピース」に道を示してもらった経験があるのではないでしょうか。
このパートの歌詞を聴いていると、ルフィたちの旅が次の世代にとって道しるべになっていることを感じます。
最初はみんな同じ
始まりなんて誰もが同じで 突然なんだ
その場所から一歩踏み出せば...夢が動きだす!!
出典: HANDS UP!/作詞:BACK-ON 作曲:BACK-ON
「麦わらの一味のようにかっこよくなりたい!」と思っても、現実の自分の姿に幻滅することもあるでしょう。
しかしルフィたちも、最初からすごかったわけではないのです。
1行目の歌詞は、まるで麦わらの一味がファンに向けて語りかけているようにも感じます。
同じスタートラインに立っているのだから、あとは走りだすだけでいい。
そんなメッセージに勇気がわいてきます。
再会の日を夢見て
サビを繰り返したあと、「HANDS UP!」のラストではこれからの旅に向けた希望が語られます。