【Hype feat. Such】の歌詞の世界へ
「FÜGENE 02」収録曲
今回ご紹介する楽曲はPSYQUI(サイキ)の【Hype feat. Such】。
Megarexからリリースされた新進気鋭のアーティストたちによるコンピレーションアルバム「FÜGENE 02(フュージェネ)」の収録曲です。
進化し続ける未来のサウンド、FUTURE BASSに心ゆくまで身を委ねられるアルバムに仕上がっています。
タイトルの意味
タイトルの「Hype」は直訳すると誇大広告、つまり大げさな宣伝を意味します。
しかしこの楽曲では本来のネガティブな意味には該当しません。
前衛的かつ革新的な手法で宣伝効果を発揮することによって人々を惹きつける様子から「Hype」には「夢中になる」「興奮する」という意味合いもあります。
【Hype feat. Such】の歌詞の主人公はなにに夢中になり、なにを求めてるのでしょうか。
夢見た世界に近づくためには
Time is over, どうやって make me groove?
誰の目も気にしないで you will get high 宇宙<ソラ>へ
I'm a dreamer, 妄想じゃない that's true
終わらない future sound を
Music 僕らずっと so hype
出典: Hype feat. Such/作詞:PSYQUI 作曲:PSYQUI
歌詞の冒頭に綴られるのは「ときは終わった」という言葉。
“ソラ”を見つめながらもまだ手が届かないように捉えられる繊細なサウンドから楽曲がはじまります。
続く歌詞とは対照的なフレーズに冒頭からハッとさせられるのも束の間。
加速するリズムと共に自分だけの高みを目指して夢を追いかけていく姿勢が描かれていきます。
音楽があればいつでも夢中でいられる。
歌詞の主人公にはすべてを投げ捨てても夢中になれる“夢”を持っているようです。
夢を夢で終わらせないためにしっかり現実と向き合っているようにも捉えられます。
そんな希望を感じる言葉が並ぶ中、冒頭の歌詞はなにを意味するのでしょうか。
楽曲はさらに展開し次のステージへと進んでいきます。
この現実で求めるもの
終わらない future sound を
Future sound を
終わらない future sound を
出典: Hype feat. Such/作詞:PSYQUI 作曲:PSYQUI
絡み合う無数の音とリズム。
その合間にはどこかへ向かおうとする言葉が散りばめられているように感じます。
まだ求めている場所は遠い存在なのでしょうか。
リズムは高鳴る鼓動のよう、自然と足を進めさせてくれるのかもしれません。
歌詞に記されているのはなり止むことのない音楽。
まるで音が止まってしまったら生きていることを見失ってしまうかのような儚さも捉えられます。
Time is over-er-er-あって make me groove?
誰の目も気にしないで you will get high 宇宙<ソラ>へ
I'm a dreamer, 妄想じゃない that's true
終わらない future sound を
Music 僕らずっと so hype
出典: Hype feat. Such/作詞:PSYQUI 作曲:PSYQUI
シーンはメロウな雰囲気に切り替わります。
繰り返されるのは冒頭の歌詞です。
“groove”とは本来「レコードの溝」を意味しますが音楽用語では「ノリ」を表します。
メロディーやリズムのうねりや空間が“groove”を生み出し、乗れる音楽を作っていくのです。
どうやったら盛り上がれるの?
どうすればうまくいくの?
ここではそんな問いかけに捉えられます。
他人の目や意見を気にしないことも自分だけの世界に入るには必要かもしれません。
夢を現実として捉える準備ももうできているのです。
でもなにかが足らない。
主人公には夢を叶えるために探し求めているものがあるのではないでしょうか。
メロディーに導かれて
(Time is over)
(I'm a dreamer)
終わらない future sound を
Music 僕らずっと、っと、っと、っと
終わらない future sound を
出典: Hype feat. Such/作詞:PSYQUI 作曲:PSYQUI