Coccoの名曲「ポロメリア」
今回ご紹介する楽曲【ポロメリア】は、Coccoの6枚目のシングル曲です。
1999年にリリースされ「JAPAN COUNTDOWN」のOP曲に起用されていました。
タイトルの由来はWikipediaではこのように紹介されています。
タイトルの「ポロメリア」とはキョウチクトウ科の植物であるプルメリアのことを意味する。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ポロメリア
1996年のデビュー以降、独特の世界感を持ちながら強く心に響く楽曲をリリースしてきた彼女。
どこか危なげで儚く、それでいて何か言いたげな憂いのある表情が魅力的です。
シンガーソングライターだけでなく、女優業や絵本作家など幅広いジャンルでその才能を開花させています。
2018年には自身初になるアパレルブランドも立ち上げていますね。
全ての楽曲において他に類を見ない独自の路線を突き進んできました。それは時に心配になるほど。
そんな才能豊かな彼女の楽曲【ポロメリア】では、一体どんな想いを綴っているのでしょうか。
Cocco独特の世界感とは
彼女の最も魅力的な要素には、彼女の生きてきた背景があります。
危うさ、儚さ、生々しさ、そして時には狂気すら感じることがありましたが後にその理由がわかりました。
2009年、雑誌「papyrus」に、拒食症と自傷行為のことを語る。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Cocco
彼女のこのような苦悩については噂レベルで囁かれていましたが事実だった事に安堵したファンもいましたね。
このような苦悩があったからこそ、彼女にしか書けない歌が生まれたのだと納得です。
そして彼女は再び歌い続けることを選び、紆余曲折ありながらも一生懸命生きています。
そんな彼女の生き様を知ると、これまでの楽曲もより一層深く意味を理解することができそうですね。
ミュージッククリップで歌声を聴いてみよう
【ポロメリア】のビデオクリップ
彼女にしか書けない深い歌詞にはどんな意味が?
ポロメリアの歌詞に通ずる?!Coccoの朗読抜粋
こちらのリンク先動画では、Coccoが自身のラジオ番組で詩の朗読をした時のものです。
1941年、ハワイのパールハーバーで起こった真珠湾攻撃によってもたらされた悲劇に触れている詩。
Cocco自身沖縄出身で、戦争を身近に感じて育ち平和に対する想いが強いようです。
終戦記念日には「うとうと=沖縄の言葉で手を合わせる事」をし、毎年平和への願いを込めた活動を行っています。
その話を織り交ぜながら詩の朗読を行い、終わると流れるのが【ポロメリア】。
なぜこの選曲にしたのかを考えてみると、もしかしたら本楽曲は戦争に触れた歌なのではないかと思えます。
今回はこの仮説を基に歌詞の世界感に迫っていきたいと思います。
Cocco BOTR 「パールハーバー」朗読部抜粋 [ニコニコあっぷる]
目からRainingされる方もおられると思いますが、あらかじめご了承下さい。BEAT ON THE RADIO Cocco 2007年08月10日から抜粋しました。ポロメリアがより印象的に聴こえるのが凄いです。この詞は文藝 2004 秋号に掲載されたものですが現在は入手困難かもしれません。その他のCoccoさん→mylist/22397223
朽ち果て閉ざされた向こう側
金網の向こう 陽に灼け果て
干からびてく通り道
知らない横顔を目で追いかけ
萌えた花の蜜をのむ
出典: ポロメリア/作詞:Cocco 作曲:Cocco