自分流のやり方で
ただ自分のベストを尽くすのみ
一体さ誰と競ってるレースだ? いや、俺は尽くすだけベスト
じゃ俺が思ってる絵図書く でも時にはこういうレースポンスも
何を思うか自由だが 趣味じゃねぇんだよ言うたら…
けど連れが面白い言うから まぁ見たけど思ったよ くだらねぇ
檻で吠えてるライオンみてぇ 表現するトコ無いの貴殿?
出典: My Shot/作詞:NORIKIYO 作曲:Smith James
洗練された鋭い言葉がさらに並びます。
粛々と銃弾は充填され、様々なシーンへと撃ち込まれていくようです。
日々競うように歩みを進める人々。
一体なんのために、誰と戦っているのかが問いかけられます。
各々生きる定義やスタンス、感じ方も違うのは当たり前。
そこで自分ができるのは自分にとっての最高な状態を示し続けること。
そんな彼にとっての当然のことが理解できない人たちもいるでしょう。
それはそれで彼らの自由。
誰にだって自分の中の常識や正義が存在しているのです。
気が向いて耳を傾けてみてもしょせん自分には関係ないことだったとしたら...。
悠々と通り抜けて一瞥(いちべつ)をくれるくらいで丁度いいのかもしれません。
ネット社会へのリアルな反応
少女のアニメのアイコン見て心配なったよ 倍ドン引き
でもさ思うよ「ありがとう」って 君のクソなコメント
見たり返す暇があんまねぇんだごめんよw
で、そのコメントを叩く似非のファンの皆様へ謝罪すんね今から
「かけてわりぃなご面倒」 何がトレンド?
まぁそれとはご縁遠いが今日も店の外に出すだけだ俺は暖簾を
出典: My Shot/作詞:NORIKIYO 作曲:Smith James
ここでも流行りに左右されることのないNORIKIYOの姿勢が示されています。
いまや当たり前のように一個人がそれぞれの意見を自由に発信し、そこでの人との繋がりが重要視されるネット社会。
いかに他人から羨まれ敬われるかで自己を肯定し満足感に浸る世界に捉えられる側面もみてとれます。
自分の店の前に暖簾を掲げる行為は、ネット社会の根底にある誰しもが持っている承認欲求とは無縁であることを象徴しているよう。
あるいはそんな社会との線引きを暖簾が意味しているのでしょう。
こめかみに当たった銃弾
見知らぬ客を招待?
いらっしゃいようこそ 君はどこの誰?
自尊心を満たす彼は自分の株を下げて安く売ってりゃバーゲン
ださい理由は何故? いつか辿り着けばいいんじゃねのそれの訳
出典: My Shot/作詞:NORIKIYO 作曲:Smith James
世の中やあらゆるシーンへ向けて飄々と冷静に言葉を放っていくNORIKIYO。
突然の見知らぬ来客にもためらわず、銃弾を仕込む手は動きを止めずにリリックは加速していきます。
ここで問いかけられるのは自分の価値を下げてまで掲げ続けようとするプライドの意味。
そして最終的には自分で答えにたどり着くことの重要性を提示してくれているようです。
銃弾を放った者の正体
いらっしゃいようこそ 君はどこの誰? あれ?
窓映った姿見てはわふっとかえる我
ねぇいつのまにかForget こめかみに今何故か当たった
これはきっといつか打った俺のバレット
俺のバレット そうさ俺のバレット
そう… 当たったこれはきっといつか打った俺のバレット
出典: My Shot/作詞:NORIKIYO 作曲:Smith James
順調に流れ着いた曲の終盤、ここでふと立ち止まります。
気づいたのはいままで改めて見返すことのなかった自分自身の姿。
違和感を覚えた理由が脳裏に現れた次の瞬間、彼のこめかみに銃弾が当たります。
それはいつか自らが放った銃弾。
撃ったことすら忘れてしまった銃弾は彼自身が放ったものでした。
周りに流されることなく他人と比べることもなく作り上げてきた自分自身の言葉。
それはとてつもない殺傷能力と命中率で自分に返ってくるのでしょう。
過去の自分からいまの自分自身への戒めと問いかけ。
誰にでも思い当たることがあるのではないでしょうか。
きっと一人一人にそれぞれの答えが用意されているはず。
どうやら銃弾を日々撃ち込みながらも、そちらに標準を合わせることも必要なようです。