CHECK CHECK CHECK CHECK ME NOW
TECH, TECH, TECH, TECHNICIAN
これがHIGH LEVEL 俺が 革命BOY
好感度?I SAY NO ビリオン 稼ごう
大成功させよう 全てPOSSIBLE
ギャンギャンワーワーうるせぇな シーっBE QUITE
欲しがりちゃんたち 指くわえ
雪降るNIGHT 全て染めるWHITE
MY SWEET HOME 抜けて 今は仲間と歩く
CHAMPION ROAD

出典: DREAM BOYS/作詞:ANARCHY, CRAZYBOY, SWAY 作曲:Chaki Zulu

J-POP歌詞などと違い、一区切りがとても長いですね。

RAPでは流れるように(まさしくフロウ)言葉をつむいでいきますので、リリックを調べるとこんなに多いのかと驚きます。

 「なあ注目してくれよ。俺は革命できるすごいやつ。他人からの評価?ないね。俺は自分をすごいやつだと認めている。だから大成功は可能なんだ。」

自信に満ち溢れた歌詞!

このように自信たっぷりに自分のことを話しています。

友人、家族、恋人などを相手に「一緒に一旗上げにいかないか」と口説いているシーンが想像できます。

一人で成功する、あるいは出ていった先で仲間を作り成功する、ではなく故郷の仲間たちに声を掛けるMIGHTY WARRIORS

この後でも出てきますが彼らは故郷思いです。

続きの歌詞にも注目

ねーねーBABYたちはどんな感じ?
この後はSWEET ROOMでAFTER PARTY
POPPIN’ CHAMPAGNE いつものように
楽しすぎてマジ SORRY!
飲もうぜMY MANS
こだわる遊びが欲しけりゃRIGHT HERE
DREAM BOYS IN THE BUILDING TONIGHT
OH WHAT AFEELING I’M FEELIN’ LIFE!

出典: DREAM BOYS/作詞:ANARCHY, CRAZYBOY, SWAY 作曲:Chaki Zulu

仲間たちを口説いて連れ出そうとしたら、「ギャンギャンワーワー」反発にでもあったのでしょうか。

行動に移す勇気がない、口だけの人がどうしても多いのは世の常。

「欲しがりちゃんたち」というフレーズが口先だけの仲間に対するいらだちを表しているようです。

「BE QUITE」と「指くわえ」をライム(韻を踏む)させるよう歌っているのがちょっとしたポイント。

その後現在の話に戻り、BABYたちにメッセージを投げかけます。

BABYは、故郷の一緒に来なかった女性たちのこと。

MIGHTY WARRIORSは複数人のチームですから、彼らの(元)恋人たちが故郷に残っていてもおかしくありません

もちろんワルでイケてる彼らがたくさんの女性をはべらかしていた可能性も否めませんが・・・

喧嘩腰のリリックが美しい

わざと挑発するように電話している場面を想像してみてください。

上で登場した「ギャンギャンワーワー」いう「欲しがりちゃんたち」に向けて、「いまからさー、俺らはいつものスイートルームでパーティなんだわー。はじけるシャンパンで乾杯。楽しすぎてマジごめんねー!」と。

これはイラっとさせる喧嘩腰なリリック!「SWEET HOME」と「SWEET ROOM」で掛けてあります。

過去と現在の境遇は、「SWEET」という同じ字面でもまったく別のものとなりました。

後述しますが、このメッセージを送る行為はあてつけだけではなさそうです。

MY MANSは親友、仲間、ファミリーといった意味。

「俺たちめっちゃ楽しい場所にいる。いい感じな人生ハンパなくかみ締めてるんだ!」このようにあてつけといいましょうか、見せつけようとしています。

のび太に自慢するスネ夫みたいですね。「いいから、俺たちだけで楽しく飲もうぜ」みたいな。

次は未来に向けてどのように歩んでいきたいのか、願望を歌うヴァースです。

故郷を理想郷に、MIGHTY WARRIORSの想像すること

これは映画じゃないから
俺エレベーターには乗らない
階段上がる途中の名場面だけは
この目で見たい
傷が増えてもいい
行きはバスでもいい
待ってるよベッドシーン
帰りはジェット機
みんなが笑うぐらいの
夢を持っていないと寂しい
お金持ちが住むタワービルより
積み上げるダラービル
表紙のマガジン

出典: DREAM BOYS/作詞:ANARCHY, CRAZYBOY, SWAY 作曲:Chaki Zulu

映画のすごい主人公のように一瞬でどん底から這い上がり、トップになるようなことは望んでいない。夢を追いかけ実現していく、その道筋の光景をたくさん目にしたい。たとえ泥臭くても、傷ついても、踏みしめていく。」

どのような積み上げ方をしたいのか歌っています。

行きはバス、帰りは速いジェット機ということは、行き帰りに違いがありますね。

その点に注目。ここからMIGHTY WARRIORSはトップに立ちさえすれば夢が叶ったとは思って『いない』のではないでしょうか。

もしトップになって終わりなら片道だけでよいはずだから。

それではジェット機に乗って一目散に駆けつけたい行き先はどこでしょう?

おそらく故郷です。古い仲間がいる、馬鹿にされ、し返した奴らのいる。

故郷を見捨てられない?

常識もない
団地育ちのファンタジスタ
CLUBで並べる空瓶
自分たちのルールだけは
守れる奴がいい
でかい音で音楽
聴きたい奴の集まり
お洒落をした女の子は
お金なんて使わない
ダサい男ばっかりとか
つまらないとかは言わせない
耳にはココのピアスと毛皮のコート
空の旅の前に機内モード
欲しいもの奪うために暴動
田舎町で描いてた理想郷

出典: DREAM BOYS/作詞:ANARCHY, CRAZYBOY, SWAY 作曲:Chaki Zulu

あれだけ挑発的なメッセージを送ってもやはり見捨てられません。

故郷思いなMIGHTY WARRIORS。そもそも過去とばっさり決別しているのであれば、あんな挑発メッセージ送る必要もありません。

よくもわるくも気にしているからこそ送ったのです。

HIP HOPは、自分たちのテリトリーを守るための手段です。

特にMIGHTY WARRIORSは音楽とファッションの力での結束を信条にするチームなので、でかい音で音楽を聴きたい奴、お洒落をした女の子は大事なチームメイト。

一方、ダサくてつまらない奴は・・・ダメですね。MIGHTY WARRIORSが故郷に戻って、かつての仲間たちがチームに入りたがったとしても、無条件で迎える気はありません

ルールを守れる奴ならいいぜ、と

ココ(シャネル)のピアス+毛皮のコートでイカしたファンションはOK。

さあジェット機で帰路に着こう、といっても成功者にやっかみや批判はつきもの。

機内モードでうるさい外野を無視し、故郷に帰る決意を固くしています。

そしてかつて欲しかったものを力づくでも手に入れる。思い描いていた理想になるように・・・

ここまでMIGHTY WARRIORSは詳細に願望をイメージしています。

最後に

DREAM BOYSは、過去を乗り越え、将来こうなるために、後は積み上げるだけ、と自分らを奮い立たせる曲だということはお分かりいただけましたか?

フックの「君だけの」の「君」はもしかすると故郷に残した(喧嘩しただろう)恋人のことを指している可能性もあります。

ワル+一途は合わせ技ポイント高い!

HIP HOPはビッグマウスなリリックが多そうに思えるものです。

しかしこの曲は、挑発的なメッセージがあるにせよ、根本に謙虚な姿勢があることが面白くもあり、魅力だと感じられます。

MIGHTY WARRIORSのDREAM BOYSが、今淡々と頑張っているあなたの応援ソングとなったら嬉しいです。

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