ファーストミニアルバム「Arms」
2019年3月6日にリリースされたgoomieyのファーストミニアルバム「Arms」。
3月に高校を卒業するメンバー3人が高校生としては最初で最後の全国リリースとして話題になりました。
アルバムタイトルには今までの曲をこれからの武器に、という意味が込められています。
「白線」ってなんだ?
冒頭シーンの横断歩道
―白線は見えてたのに
僕たちは止まらなかったんだ
―白線が見えてたってなんだ
止まってしまう方が馬鹿だろう
出典: アイロニー/作詞:平山舞桜 作曲:平山舞桜
歌詞にも2回「白線」という単語が出てきますね。
では、この「白線」とは一体何のことなのでしょうか。
白線は境界線
作詞作曲を担当したGt.Vo.の平山舞桜さんは、高校卒業後もバンドを続けるか悩んでいました。
「アイロニー」の歌詞では、進学か就職をするかバンドを続けるかの境界線を「白線」と表現しました。
つまり、「白線」を飛び越えた3人は、やりたいことをやるという選択をしたんですね。
ファーストミニアルバム「Arms」は、アーティストgoomieyにとって記念すべき作品になりました。
一方で、その制作期間は高校卒業を目前に控えたメンバーにとって非常に重要な時期でもありました。
白線を飛び越えた3人
MVには2種類の「白線」が登場します。
まず、冒頭シーンに出てくるのが横断歩道。
そして、その後1番のサビでは3人が一緒に停止線を飛び越えるシーンがあります。
初めに断言しますがこのMVで重要な「白線」は横断歩道ではなく、停止線です。
なぜなら、3人は「白線」を飛び越えたからです。
1:13あたりから、停止線に向かって歩く3人。
歌詞にあるように「白線」が見えます。
しかし1:18で3人は「白線」を飛び越えました。
停止線は見えていたのに、止まらなかったのです。
平山さんがこの曲を作ったきっかけ
バンドを続けるために大学には進学しないことを決めたものの、ご家族の反対を受けた平山さん。
「普通じゃない」と何度も言われたそうです。
確かに、娘の幸せを願う親御さんとしては心配でしょう。
しかもちょうどその頃、地元で一緒にやっていたバンドが解散。
バンドをずっと続けていくことの難しさを目の当たりにしました。
一度は決心したけれど、考え直すべきなのだろうかと弱気になってしまったというのも頷けます。
しかし平山さんはそこで諦めませんでした。
それどころか、「バンドがやりたい!」という思いはさらに強くなりました。
そのときの気持ちを込めて書いたのが「アイロニー」です。
―得られるものより減るものが
多くなって気づいたんだよ
―赤で書いた文字より大事なものはあるんだ
出典: アイロニー/作詞:平山舞桜 作曲:平山舞桜
歌い出しには、そんな平山さんの気持ちが強く込められていますね。
「赤で書いた文字」はテストを採点する先生が赤いペンを使うことから、学校を表していると考えられます。