デビュー曲で既に完成度が高い曲
ギターカッティングがカッコイイ!!
2010年に解散したジャパニーズ・ファンク・バンドのSURFACE(サーフィス)。
今回紹介する曲はシングル『それじゃあバイバイ』という曲です。
この曲でメジャーデビューを果たしたSURFACE。
なんといきなり、テレビドラマ『ショムニ』の主題歌に抜擢されました。
初めから終わりまで、ギターカッティングがカッコイイこの曲。
意味深なタイトルにもそそられます。
MV解説
まずは動画サイト「YouTube」にアップされているこの曲の公式MVを見てみましょう。
まず最初に映し出されるのがバンド名と曲のタイトル。
少しゴツいフォントがモノクロームに映えますね!!
徐々に画面が明るくなり、どこかのレストランらしき場所が映し出されます。
0:10秒では面白い情景が画面に映ります。
プロジェクターに映し出されるSURFACE。
それを見ているのは4体のマネキンです。
ビリヤードの球やマネキンのアップ。
画面はゆっくりゆっくりと、SURFACEにフォーカスしていきます。
ビリヤードの球を突いた瞬間、画面はメンバーにパンされます。
そのあとは2人が実際のレストランへと現れます。
なかなか凝った演出ですね!!
4体のマネキンはなにを意味するのでしょうか?
現実と幻想の対比
2人はレストラン側に行ったり、また画面のなかへ戻ってしまったり。
ここではハッキリと、現実と幻想の世界が分かれていますね。
では、どちらが現実でどちらが幻想なのか?
おそらく、画面のなかが現実でレストラン側が幻想なのでしょう。
「内」と「外」という区別もできるかもしれません。
彼らにとって、マイクを持ちギターを弾くのが現実。
他人(マネキン)に見られ、パフォーマンスをしているのが幻想。
そういった解釈ができますね。
歌詞を解説
Aメロ
虫も殺さぬ顔して キツイ事を平気で言う
自分じゃできもしないで 人に押し付けてばかり
まわりの顔を気にして となりに習い物を言う
ろくに話も聞かずに 相づち打って作り笑い
出典: それじゃあバイバイ/作詞:椎名慶治 作曲:永谷喬夫
さて、ここからは歌詞を解説していきます。
まずはAメロですが、悪口のオンパレードですね(笑)
主人公はおそらく男性で、恋人に向けてのメッセージだと思いますが......。
仮に、主人公のメッセージが本当だったらその恋人の性格が疑われますね。
まだまだ疑問が残ります。
どうしてこういう風になったのか?
本当に恋人なのか?
この歌詞は、恋人に向けてのメッセージという確証が筆者にはありません。
それでは誰に向けてのメッセージなのでしょうか?
いわゆる「痛い人」へ向けたメッセージ
それぞれ捉え方によって、いかようにも捉えられる歌詞だと思います。
ここで筆者は重要なことを思い出しました。
この曲は『ショムニ』の主題歌だったんですね(笑)
『ショムニ』はまさに『鬼平犯科帳』のオフィス版。
勧善懲悪がテーマのドラマです。
江角マキコ率いる『庶務2課』が、オフィスで起こる様々な出来事を痛快に解決するストーリー。
「痛い人」というのは、わざわざ解説するまでもありませんね。
「空気が読めない人」、「高圧的な人」という形容に置き換えられるような人のことです(笑)