当時の港の見える丘公園は、今とは違って明かりが少なく結構暗い場所でした。

たわいのない会話をしながら前になり後になりながら歩く二人。

目に映るのは港の向こうの明かりだけ。

自分たちの周りは真っ暗です。

足音だけがはっきりと聞こえます。

暗闇の中でまわりをきにすることなく口づけをする二人。

デートスポットとしてはロマンティックで最高の場所ですね!

歩いても 歩いても 小舟のように
私はゆれて ゆれて あなたの腕の中

出典: ブルーライト・ヨコハマ/作詞:橋本淳 作曲:筒美京平

この後はまた”歩いても~”を繰り返します。

この部分は1番のサビと同じです。

単なる繰り返しではなく、幸せな時間が続いていることを表現しています

繰り返すことによって、ゆったりした感じを醸し出しています。

あなたの好きな タバコの香り
ヨコハマ ブルーライト・ヨコハマ
二人の世界 いつまでも

出典: ブルーライト・ヨコハマ/作詞:橋本淳 作曲:筒美京平

暗闇の中でお互いを確認できるのは音でした(足音)。

もう一つは匂いです。

今ではタバコ臭いのは嫌われますが、当時はタバコの香りが男性らしさを表しています。

まあ、匂いがわかるくらい二人の間は近づいているということですね!

歌詞に隠された秘密

ブルー・ライト・ヨコハマ(いしだあゆみ)を歌詞解説!いつまでも続く二人の世界…ブルーライトって何?の画像

さて、いかがでしたか?

あっさりとした物語が描かれていますね。

でも、この歌詞にはビッグヒットになるある内容が隠されているんです。

じっくりと読んでみてください。

気が付きましたか?

なんと、この歌詞には恋愛のどろどろした部分が一切書かれていないんです。

さらに、過去の回想も、未来のことも一切ありません。

ただ幸せな今だけが描かれているのです。

始まりもなければ終わりもない。

一種のネバーエンディングストーリーです。

高度経済成長期の日本にぴったりフィットしたんですね!

作詞者は橋本淳

ブルーライトの謎を解くにはまず作詞者を調べなければなりませんね。

青にこだわる!

ブルー・ライト・ヨコハマ(いしだあゆみ)を歌詞解説!いつまでも続く二人の世界…ブルーライトって何?の画像

「ブルー・ライト・ヨコハマ」の作詞者は橋本淳という方です

この人の青い色に対するこだわりはすごいです!

青山学院出身は偶然としても、ブルーコメッツに作った詩が青い瞳青い渚、とどめがブルーシャトー

まさに青づくし

さらに、青江三奈にも銀座ブルーナイトときたもんだ!

青江三奈といえば伊勢佐木町ブルース

伊勢佐木町ブルースといえば港ヨコハマ

港ヨコハマブルーをくっつければ「ブルー・ライト・ヨコハマ」(笑)!

最後は単なる語呂合わせですが、そのぐらいにこだわりがあるようです。

昔聴いたコメントでは、「ピカソの青の時代に感銘を受けた!」というのがありましたね。

学園闘争の時代の人ですから何かしら強いこだわりを持っているんですね。

ブルーライトって何?

「ブルー・ライト・ヨコハマ」の爆発的ヒットはすさまじかったです。

リリースからほぼ半月でミリオンセラーになったニュースを覚えています。

これだけ売れると、いろんなインタビューが放送されたり雑誌に載ったりしました。

当然ブルーライトに対する質問が多く、作詞者の橋本淳からのコメントも一般的になっていましたね。

ブルーライトは青い光

ブルー・ライト・ヨコハマ(いしだあゆみ)を歌詞解説!いつまでも続く二人の世界…ブルーライトって何?の画像

そのままですね(笑)。

当時の質問に対するコメントは、港の見える丘公園から見た対岸の明かりが海に写って青く見えるという内容でした。

なるほど~、海が青いからブルーライトか。

というように当時は納得していました。

しかし、改めて今考えるとちょっと違うかなと思います。

対岸は京浜工業地帯、当時の工場の光ではややオレンジがかった色のはず。

まして、太平洋は青というより緑に近い色です。

これは作詞者の創作かな?

そういえば「実は・・・」というコメントがあったことを思い出しました。

ブルーに秘められた想い

ブルーは地中海の青