斜に構えていた中学12年生、Creepy Nuts
Creepy Nutsの魅力
数々のメディアやロックフェスへの出演を経て、多くの知名度や経験値を得ているCreepy Nuts。
楽曲自体の聴きやすさから、HIPHOPを聴くことがなかった方にも馴染みやすい存在になっていますよ!
その聴きやすさの秘訣は、綿密に作り込まれた歌詞とトラックであると筆者は考えています。
そんな歌詞の魅力は、彼ら独特のむず痒さ。
なんかこう...拗らせすぎだろ!
思わずそんな声が出てしまうような内容にありました。
しかしどうやら今回ばかりは少し違うようです。
「スポットライト」は一体どのような曲なのでしょうか?
助演男優、主役に躍り出るか
「スポットライト」はこれまでの楽曲とは一味違います。
斜に構えひねくれていた歌詞から一転、とても愚直な内容になっています!
Creepy Nutsからの挑戦状と呼ぶべきこの1曲に込められたメッセージ。
そこにはどんな思いが込められているのでしょうか?
怪奇な演目の最終章
演目の最後を飾る楽曲、「スポットライト」
この楽曲は2018年4月に発売されたアルバム、「クリープ・ショー」に収録されています。
「スポットライト」は最後、トリの楽曲になっていますね!
筆者はアルバムにおいて、楽曲の収録順序には必ず意味があると思っています。
これまでと志向が異なる内容の歌詞が綴られているこの楽曲。
きっと特別な意味合いを持っているに違いありません!
ちなみにアルバムのタイトルにもある「クリープ」という単語。
実はアメリカのスラングで「気味が悪い」というニュアンスなのだそうです。
アルバムタイトルを和訳するとなると、「怪演」と呼ぶべきでしょうか。
怪演のフィナーレを妖艶に照らすスポットライトが想像されます。
ますます歌詞の意味合いが気になるところですね。
早速MVをチェック!
舞台は怪しげな廃校舎
それではまず、楽曲のMVをチェックしてみましょう!
廃校になったと思われる校舎、1人佇むダンサー。暗がりで僅かに照らされるCreepy Nuts。
ダンサーの方の衣装は勿論、ダンス自体もかなり独特です。
クリープ・ショーというアルバムを象徴しているようにも見えますね。
また、Creepy NutsのMC・R-指定さんは思春期の頃のむず痒い思い出や過去の黒歴史を歌詞に反映させています。
そんな彼らにとっては、「校舎」という場所は特別な意味合いを含んでいるのではないでしょうか。
そんなMVで歌われていることとは一体何なのか...。
気になる歌詞を見ていきましょう!
これまでの楽曲とは対照的な「スポットライト」
これまでのCreepy Nuts
これまでのCreepy Nutsの楽曲は卑屈で自虐的な要素が多く含まれていう方ました。
「メジャーデビュー指南」や「助演男優賞」等が代表的ですね。
ブレイク後にも関わらず、やや擦れている内容となっていう方ます。
しかし今回の「スポットライト」は一味違います!
俺は今決して替えの利かない存在
矢面に立って浴びるスポットライト
でも本当は昔からそうだった
あのベンチに座ってた頃から。なのに…
御託並べて斜に構え
蚊帳の外から眺める数合わせ
流れ流され人任せ こびりついて取れねぇ
「どうせ俺なんて…」
出典: スポットライト/作詞:R-指定 作曲:DJ松永